現地レポート:ラスベガス、カジノ以外の観光素材で女子旅訴求
ホテルはカジノ重視から居住性重視へ
動物園などのファミリー向け施設も
ラスベガス観光局によると、2014年のラスベガスの客室稼働率は前年比2.4%増の86.8%。平均客室稼働率は北米の全都市中でトップという。しかし、総客室数は15万室以上と豊富で、岡部氏は「大型の団体でも受け入れることができる」とアピールした。
ラスベガスにはカジノをメインにしたテーマホテルが多くあるが、2005年頃からは居住性を重視したホテルが増えており、ヴィダラ ホテル&スパなどカジノを備えていないノンカジノホテルも開業している。各ホテルではカジノ以外の観光素材も提供しており、ファミリーなどでも楽しむことが可能だ。
例えば、ザ・ミラージュ内には、動物園「シークレット・ガーデン & ドルフィン・ハビタット」を設置。同園ではVIPツアーを実施しており、イルカとの写真撮影に加え、飼育員によるイルカの飼育設備や動物についての説明を聞きながら、園内を見学できる。同ツアーは1グループ5人までで、1回250ドルで提供。大人から子供まで、様々な世代で楽しめる内容となっている。
ユナイテッド航空、羽田線就航でラスベガスへの乗り継ぎが便利に
ユナイテッド航空(UA)は2014年10月、UAとしては初の羽田線となる羽田/サンフランシスコ線の運航を開始した。サンフランシスコ国際空港はUAのハブ空港の1つであり、同路線を利用すると北米20都市以上への同日乗り継ぎが可能。0時20分羽田発17時35分サンフランシスコ着であることから、19時15分サンフランシスコ発のUA602便を利用すると20時47分にラスベガスへ到着できる。また、復路は15時21分ラスベガス発、16時55分サンフランシスコ着のUA6530便から19時10分サンフランシスコ発の同路線に乗り継ぐと、翌日の22時35分に羽田へ着くことが可能だ。
羽田線の使用機材はボーイングB777-200型機で、座席数はファーストクラスが8席、ビジネスクラスが40席、プレミアムエコノミークラスが113席、エコノミークラスが108席の計269席。今回利用したビジネスクラス「ユナイテッド・ビジネスファースト」では、各シートにフルフラットベッドシートと15.4インチのタッチスクリーンモニター、電源コンセント、USBポートを完備しているほか、ラウンジ「ユナイテッドクラブ」の利用も可能。また、機内食では日本食を含む4種類メインディッシュを提供する。
取材:本誌 人長紘子