トップインタビュー:MIATモンゴル航空日本支社長 ソドノムドルジ・プレブスレン氏
今夏に羽田発着チャーター実施
成功を定期便化への布石に
-他社のチャーター便との差別化についてはどう考えていますか
プレブスレン この夏にはモンゴルのフンヌ・エアー(MR)も、同じ曜日と時間帯で羽田/ウランバートル間のチャーター便を運航すると聞いているが、弊社としては成田線に土曜便がなかったことから、羽田からはまず土曜日に運航したいと考えていた。もう1便については、平均的な4泊5日のパッケージツアーなどを造成しやすいことから、火曜日が最も相性が良いのでは、ということになった。5泊6日以上のツアーについては、成田便と羽田便を同期間に運航することを活かして、出国は羽田で帰国は成田という選択もできるようにする予定だ。
今回のチャーター便では、今年5月に新しく購入して、既に成田線などで使用しているB737-800型機を重点的に使用する予定だ。新しい機材のビジネスクラスには各席にディスプレイがついているし、エコノミークラスの座席幅も広い。満足度は高いと思う。また、他社との競合においては値段も重視されるので、ある程度は安くて柔軟な値段を提供したい。そのほか、今回のチャーター便では広告展開や一般向けキャンペーンの実施も検討している。
OMは1956年から運航している国営航空会社で、日本への定期便も20年以上運航しているし、2009年にも羽田からのチャーター便を運航していて実績はある。日本人向け、モンゴル人向けを問わず、サービスの強化も進めている。
-更なる日本展開に向けた、航空協議などの予定はありますか
プレブスレン 要望はしているが、日・モンゴル間の航空協議は昨年11月におこなわれたばかりなので、すぐに実現できるかは分からない。実現するとすれば、ウランバートルに新しい空港ができる2016年頃ではないかと思う。
新しい国際空港については、ウランバートルから50キロほど離れたトゥブ県のフシグティーン・フンディーという場所で、昨年の6月に建設が始まっている。政府はアジアとヨーロッパをつなぐハブ空港にしたい考えで、OMを含む全航空会社が新空港に移る予定だ。「新ウランバートル空港」が開港すれば、新しいフックが1つできると思う。
-ありがとうございました