ルフトハンザ、新ビジネスクラス公開、冬以降に日本全線へ

  • 2014年6月16日

▽羽田線は「非常に好調」-乗継需要や成田との組み合わせを

テーブルは角度が変えられる。モニターは可動式で、モニターの下にはウォーターボトルなどが入る引き出し型収納スペース。フットレストの下にも荷物などを入れるスペースが LHは2014年3月末から、羽田/ミュンヘン、フランクフルト線の運航を開始しており、杉山氏によるとロードファクターは85%以上を記録。ベンツ氏は「非常に好調に推移している」と喜びを示した。特に東京の中心部や南部にオフィスがある会社などから、出張の際に使い勝手が良いと評価してもらっているとし、ビジネス需要での利用が増えていると語った。

 また、ドイツ発需要については「羽田の認知度があがってきている」ことから増加。引き続き認知向上をはかる考えだ。現在、ドイツ発は35%、日本発は65%で推移しているという。

LH日本支社長のオットー・ベンツ氏 一方、成田線についてベンツ氏は、提供座席数の多さからレジャー需要での利用を維持できており、需要も十分あると説明。「成田線は今後の成長を信じて運航を継続していく」とした。

 成田線は現在、ロシアの上空通過便数の制限のため、成田/関空/フランクフルト線と関空経由で運航している。杉山氏によると、直行便でないことから成田発は減少傾向にあるが、7月21日以降は両空港からフランクフルトへの直行便となるため、予約は好調に推移しているとという。

 また、ベンツ氏は日本路線について、ドイツ以遠の需要も視野に入れて計画していると説明。LHのハブ空港であるミュンヘンやフランクフルト以遠のネットワークを活用した乗継需要の取り込みを継続する考え。旅行会社に対しても以遠の商品造成を訴えたほか、例えば成田と羽田で発着時間が異なる点を活用して往路は成田発、復路は羽田着など、2空港を組み合わせた商品にも期待を示した。