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現地レポート:フランス、ミディ・ピレネーの多彩な魅力

  • 2013年5月23日

パリから1時間、トゥールーズを起点に
美食、歴史、自然など豊富な素材

12世紀からある修道院や古城ホテル
巡礼の歴史をたどる旅も

きれいに修復されているフララン修道院

 ジェール県には、1151年に建てられたというフララン修道院があり、修復されて当時のままの姿をとどめている。中には、ミディ・ピレネーで唯一のサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼の道についての展示がある。フランスからピレネー山脈を越えて、聖ヤコブの遺骸があるとされるスペインの聖地までの長い巡礼路である。ほかにモネやルノワールなどの絵画コレクションがかつての修道士の寝室に飾られ、年間4万2000人もの人が訪れるという。

フララン修道院に飾られた絵画コレクション

 この日に宿泊したシャトー・ド・モンの古城ホテルも同じく巡礼路の途中にあり、1285年建造の城を修復したもの。石造りの城の天井は高いが、客室は意外と小さい。アルマニャックの醸造所も併設しており、フロックと呼ばれるブドウの汁をアルマニャックに加えた、この地方のアペリティフ・ワインも造る。フルーティな甘みがあって、白のフロックはフォアグラと合う。

巡礼路で栄えたコンドンの街の大聖堂

 翌日、巡礼路にあることで栄えたコンドンの町の荘厳な大聖堂を見る。フランスからピレネーを越えての巡礼路は今でも多くの巡礼者が訪れる道。これも一つの観光テーマとして興味深いものがあった。









取材協力: フランス観光開発機構、ミディ・ピレネー地方観光局、トゥールーズ観光局、ジェール県観光局
取材:小野アムスデン道子