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現地レポート:フランス、ミディ・ピレネーの多彩な魅力

  • 2013年5月23日

パリから1時間、トゥールーズを起点に
美食、歴史、自然など豊富な素材

近郊県へ。アルマニャックに三銃士の郷
世界的なジャズフェスティバルの村も

オーシュの街を見下ろすダルタニャン像

 トゥールーズから車で約1時間。三銃士の物語で日本人にもよく知られているダルタニャンの出身地であるジェール県オーシュの街につく。街を見下ろす小高い丘からダルタニャンの像が街を見下ろす。ここジェール県は、フォアグラのほかアルマニャックが名産だ。ステンドグラスが美しい聖マリー大聖堂の中には、16世紀に作られた1008もの人物が彫り込まれた118の椅子が残っていて、枢機卿の次に位の高いのはアルマニャックの王だったという。






アルマニャックを使ったフロックをカクテルに

 そこからさらに西に車で30分ほど行くと、ピレネー山脈を望み、静かな湖のある村、マルシアックに着く。小さな村だが、実は世界的なジャズフェスティバルの開催地だ。1978年からジャズを村おこしの中心にと有志が集まってスタートした「ジャズ・イン・マルシアック」は、今や世界各地から2万5000人もの聴衆を集めるフェスティバルにまでなった。



マルシアックの湖を望むカフェもジャズがテーマ

 デューク・エリントン、マイルス・デイビスなど名だたるプレイヤーや出演し、地元にはジャズの学校まで出来た。2013年は7月26日から8月15日までの開催で、ジョージ・ベンソンやウィントン・マルサリスらの出演が予定されているという。トゥールーズからも1時間から2時間、ちょうど東京から信州へ行く感じのエクスカーションとして楽しめそうだ。