KDL×SILが淡路島の地方創生を語る「FIND NO! 密の効果と課題」
皆様こんにちは!兵庫県神戸市のIT企業、株式会社神戸デジタル・ラボ(以下、KDL)と申します。
本掲載では、KDLが南あわじで取り組んでおります農業のデジタル化や観光業(特に飲食店)の混雑の可視化、南あわじが抱える課題や取り組みについてご紹介します。一次産業や地方創生や街づくり、観光業などに興味のある方はぜひご一読ください。
第五回は、生まれも育ちも兵庫県・淡路島、一般社団法人スマートな島ぐらし推進協議会(以下、SIL)の理事を務める眞野 方仁様に「FIND NO! 密の効果と課題」について伺いました。
―すでに稼働している取り組みはありますか?
SILがKDLと共同開発したWithコロナ時代の兵庫県・淡路島における観光業の活性化を目指すWEBサイト「FIND NO! 密(みつ)」を2020年12月1日にリリースしました。
図:FIND NO!密サイトキャプチャ
―「FIND NO! 密」とは?
一般の観光客向けに開発しパソコンはもちろん、スマートフォンやタブレット端末からもご利用いただける淡路島全体に特化した観光サイトです。自然豊かな淡路島で、思い切り遊べるレジャー施設やイベント情報はもちろん、「買う」「食べる」「楽しむ」と掲載情報は分かりやすくカテゴリ分けしました。Withコロナと時代にも「行ってみたい!」と思っていただき、観光を安全に楽しんでいただけるよう、施設情報を充実させ、混雑状況が一目で分かる工夫を施しました。
システムに対して、導入側となるお店や施設の反応は悪くはないのですが「混雑状況が分かる」ことが「混雑時にほかのお店に流れてしまうのでは」という懸念に繋がってしまうようですね。「FIND NO! 密」の目的はそこではないのですが、店舗側の視点との違いに悩んでいます。上手に使えればお客様へ安心も提供できるものですが、現状(2021年夏)のタイミングではお客様自身もコロナに慣れてきてしまっている状況はあると思うので、そこが難しいですね。
―デジタル化の施策を始めて
図:「FIND NO! 密」掲載店舗
「FIND NO! 密」の開発が始まったのがちょうど新型コロナウイルスの流行が始まった時期と同時期なのですが、そこまで島自体への観光客の増減はないと感じています。飲食店の方にも聞きましたが、そこまで大きな差はないようですね。淡路島では企業の昼休憩が12時~13時の企業が大半を占めるので、来店客はランチタイムに集中しがちです。それを、13時以降に来店した方には「1ドリンクサービス」のような形で、時間に余裕のある来店客をうまくコントロールし、店舗にもお客様にも無理のないようにディスタンスを取っていけるツールとして使っていただければと思います。
人々の新型コロナウイルスや自粛に対する考えが変わってきていることを感じる今、「Withコロナ」時代を生きていくにはどうしていくかというのを、主産業である一次産業と観光業の両面から考えないといけない局面だと思っています。それにはデジタル化が必須ですし、来ていただける方には「見える化」していきたいです。どうしてもコロナ禍なので人を集めることの実験はしにくい所もあります。例年であれば7月1日に海開きを迎えるはずでしたが、今年も中止となりました。そのあたりはガクッときてしまうこともありますね。
今回インタビューさせていただいたSILの眞野様は、たくさんの新しい先端テクノロジーを導入した新しい農業である「スマート農業」にも取り組まれています。次回は「南あわじの目指すスマート農業」について伺います!
◎第一回「南あわじの良さと課題」(全六回)
https://www.travelvision.jp/vendor/detail/28
◎第二回「人手不足解消 ハイブリッド農業と農福連携」(全六回)
https://www.travelvision.jp/vendor/detail/31
◎第三回「南あわじの観光と一次産業の融合」(全六回)
https://www.travelvision.jp/vendor/detail/35
◎第四回「KDL×SILの出会いとコラボ」(全六回)
https://www.travelvision.jp/vendor/detail/37
◎最終回「南あわじの目指すスマート農業」(全六回)
https://www.travelvision.jp/vendor/detail/44