コロナで旅行会社の信用失墜、回復に向けた努力を－旅行産業経営塾OB会シンポジウム

2022年10月18日

「旅行会社を使わないほうが格好いい」に対抗
5年後の旅行業界を旅行会社社員・学生が議論

旅行産業経営塾OB会はツーリズムEXPO2022の業界日である9月23日、会場内でシンポジウムを開催した。テーマは「5年後の観光業「勝ち残り戦略」～大学生と業界人が描く未来図」で、基調講演は日本航空（JAL）や韓国観光公社（KTO）、日本総合研究所などを経て現職に就いた、神奈川大学国際日本学部教授の島川崇氏が担当。さらに観光業を志す学生と旅行会社の社員が6グループに分かれて5年後の観光業に関して討論し、発表をおこなった。シンポジウムの冒頭に登壇した、旅行産業経営塾OB会会長でブルーム・アンド・グロウ...

コメント　9件

- 岡田健
  
  エアプラス株式会社
- 『コロナ禍で旅行会社が信用失墜』したのかどうかは、議論の分かれるところだと思いますが、少なくともコロナ禍を経て旅行業界を取り囲む競争環境は大幅に変化していると感じます。私自身も渦中の旅行会社経営者として最前線で日々戦っていますが、航空会社やホテルなどサプライヤーも全く余裕が無くなっており、とにかく自社の体制立て直しに必死です。このような環境の中では、旅行会社も販売(購買)を代理するという観点からだけではいずれ立ち行かなくなります。これからのＶＵＣＡの時代には、私たち旅行業経営者自らが、独自の価値を創り出す気概が必要です。そのためにも、お互いの目線を高め合う仲間との情報交換が何より大切だと考えます。
- 2022/10/19 6
- MHH
- 色々と突っ込みどころが多かったので久しぶりに20代の目線でコメントします。
  
  ①「直販化の流れは当然で、仲介的なサービスは役割を終えたという言葉をよく聞くが、実際はなくなっていない」と語り、「ぐるなび」や葬儀の仲介サービス「小さなお葬式」などの他業界の事例を紹介し、「仲介ビジネスはやり方によっては必要で生き残ることができる」と主張した。
  
  ⇒飲食店の仲介サービスが無くならないのは世間には膨大な量の飲食店があり、その中から消費者が選ばなくてはいけなくそれを簡単にするためです。
  「小さなお葬式」はお葬式の簡易化、身内のみで執り行うため生まれてきたサービスです。突然訪れる「死」というライフイベントに直面してしまった人にとっては、パニック状態になっている中で葬儀社の存在は非常に助かります。これは私が今年経験したので十分分かります。
  では、旅行会社で考えるとどうでしょう？ネット予約やホテル直販などがあるなかで「仲介ビジネス」と言っているような場合でしょうか？
  MICEや大型イベントなど法人単体で出来ないものに旅行会社が加わるのは分かります。
  しかし個人旅行単位で考えるとOTAで予約しSNSで情報を調べる方が十分効率的です。仲介なんて無くても旅行はできます。
  
  ②「旅行会社は履歴を覚えていてくれるリアルな人がいる」ことが売りになると主張。
  
  ⇒正直ネットで予約できる今、店舗や旅行会社を通す時間がもったいないです。
  これは法人営業とかの目線ではないですかね。
  個人旅行で店舗に行って予約して、おかえりなさいメールをもらって店舗にお土産渡しに行って思い出話をするなんて暇な人しかできません。
  あとは正直店舗に行っても知識レベルがあまり、、、という方が多いのも事実です。
  YouTuberや個人で旅してブログで発信している情報の方がディープですし、何より「実体験に基づいている」のが大きいです。
  
  あとは学生向けにもコメントされてましたが、仕事に内容や規模より「旅行業界のビジネスモデルと他業界を比較する」のが最も大事だと思います。
  前にも書きましたが1本あたりが数十万円のツアーを1年間売り続けるのと、商社やメーカーで数億円のプロジェクトを扱うのとどちらが給料が良いかと言ったら後者です。会社に入るお金が圧倒的に違うんですから。
  「給料が低くてもやりがい」を取るか、将来的な人生設計も考えて「給料がいい会社に入る」を考えた方が良いかなとは思います。
- 2022/10/19 26
- Knta0301
- 大手代理店が牛耳る構造を変えないと駄目ですね。
  
  GoToにせよ、全国旅行支援にせよ、予算とマンパワーが圧倒的な大手代理店が有利な構造なんですよね。
  
  コロナで旅行会社の信用失墜？
  正直、一部の代理店のせいで、私の会社も同じくくりにされるのは腹立たしいですね。
  
  コロナ禍で、旅行業界のマイナス面が露呈したのは良い事だと思っています。
  
  私の会社なんかは、小規模の弱小企業ではありますが、お客様へ誠心誠意、対応していますので、ありがたいことに、年代関係なく、新規のお客様からのご依頼が増えています。
  
  旅行会社不要論をお話しされている方もいらっしゃいますが、旅行会社を必要としているお客様はゼロではありません。コツコツと地道に積み上げていこうかと思っています。
- 2022/10/19 12
- chiyoda261
- 今の旅行会社はそもそものピントがズレていると思います。
  旅行に携わる仕事をしていますが今となっては必要とされていない業種の1つだと思います。
  
  その大きな理由として旅行会社に勤めている社員が自社を利用しないこと。ですよね？
  自社で旅行会社の社員という立場を利用せずに宿泊予約をしたり自社で販売するツアーに自腹で参加してますか？恐らくそんな方はいないでしょう。
  私だって家族で旅行に出かける時は比較サイトで宿泊予約をして比較サイトで格安航空券を購入しています。
  
  自分が利用する価値が無いと感じているものを販売する…ということに無理があるのです。
  
  では旅行会社の存在価値とは？そこは現地のことについて圧倒的な知識を持っていること。通常では難しい団体旅行の行程作成や手配に関してでしょう。ここに特化するしかないのです。
  にもかかわらず今の旅行会社の従業員は現地の事を知ろうともしません。新しい施設も知らないし添乗に出ても「いってらっしゃい」の後はバスの中でグダグダ…。
  今のジリ貧状態はその結果ですよ。
  
  旅行を販売する者はそのプロでなくてはいけません。プロとは何か？お金を払う価値があるかないか？
  今までここを使ってたから次もここでいいか…のような適当な仕事に対価を払う価値は無いということです。
  自分の目で肌で現地を感じてお客様にそれを伝える。これをやっていれば添乗で旅行に出ている時に次の仕事をそこでゲットできますよ。とにかく旅行業の人の現地の知識の乏しさ…知っているのは団体を受け入れる旅館や施設だけ。美味しいお土産も知らないしネットやSNSで話題のスポットだって
  知らない。それでプロとはよく恥ずかし気もなく言えるものだと感心します。
  
  という意見に反論が欲しいものですが…。
- 2022/10/20 5
- 空飛ぶペンギン
- 今旅行会社を通すメリットは海外で短期間で何か国も渡航したいとか、そのツアーでないと入れないエリアがあるとか、単純な宿泊ではないプラスの要素があるからだと思います。
  土日に店舗まで行って、予約して・・・とやるより、スマホ一つで口コミ見ながら予約した方が早くて便利。それを超える何かがないと難しいです。
- 2022/10/19 5