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モノとしてのオーストリア 取り入れたいアクティビティの数々

  • 2013年8月20日

 音楽や歴史などのファンにも注目され、合唱団や登山客などコアなリピーターも多いオーストリア。だが、依然としてパッケージ商品は歴史的なつながりの深いハンガリーやチェコなど近隣国を周遊するプランが圧倒的だ。たくさんの興味深い素材に恵まれた国だけに、モノ・デスティネーションの可能性を探りたい。さらにディープにオーストリアを楽しめる観光素材を写真とともに紹介する。

取材:岩佐史絵

  • 貴族・エスターハージー家のおひざ元、アイゼンシュタット。ウィーンから車で約1時間の郊外にあり、近くには世界遺産のノイジードラ湖もある。宮殿ではガイドツアーがあるが、日本語は現在作成中

    アイゼンシュタット

  • モーツァルトと並んでオーストリアの誇る作曲家・ハイドンの遺骸が安置されているアイゼンシュタットのベルク教会。ハイドンはエスターハージー家に仕えた宮廷音楽家であったため、この街の教会に眠る。小さくシンプルな教会だが天井のフレスコ画が美しい

    ハイドンの教会

  • ワインを製造していたエスターハージー家。ワイナリーでは見学ができ、テイスティングをしてから気に入ったワインを購入することができる。かわいらしいイラストのエチケットが多く、味よりも絵柄で選んでしまいそう

    オーストリアワインを楽しむ

  • ザッハトルテで有名なホテル、「ザッハー」は料理もおいしい。ホテル内のインテリアもすばらしく、貴族的な気分を味わえる。バスアメニティはチョコレートの香りといい、カフェ利用だけではもったいないホテル

    老舗ホテル「ザッハー」

  • ウィーン/ザルツブルク間は電車で移動。時間帯によっては車内でフリーWi-Fiが使える列車もある。平地の多いウィーンから山の多いザルツブルクへと変化していく車窓の景色も美しく、約3時間の旅は退屈知らず

    快適な列車旅

  • ザルツブルクの「アウグスティーンブロイ」は各々ビールを注いでもらい、つまみを売店に買いに行くユニークなシステム。地元料理が一堂に会しているので迷うのも楽しい。プリペイドコインを用意すれば団体でも利用ができそうだ

    ビールの街、ザルツブルク

  • ザルツブルクではモーツァルトの代表的な歌劇を一節ずつ目の前で楽しめる「モーツァルト・ディナー・コンサート」がおすすめ。会場の「シュテフツケラー・ザンクト・ペーター」はヨーロッパに現存する最古のレストラン

    レストランでコンサート

  • ザルツブルクから車で約1時間、世界遺産に認定された湖水地方ザルツカンマーグート。中でもハルシュタットのカソリック教会の礼拝堂は祭壇が2つある珍しいつくりで、裏手にある納骨堂には数千人分の遺骨が並んでいる

    独特な文化が根づくハルシュタット

  • 古代から利用されてきた塩鉱では名物ツアーもあり興味深い。ケーブルカーで山の上まで登ってみればとても景色がよくさわやか。山頂にレストランもあるので、景色を眺めながらのランチなどもよさそう

    ケルト語で「ハルシュタット=塩の町」

  • ザルツカンマーグート中心部、バートイシュルには皇帝フランツ・ヨーゼフの夏の住居があり、中を見学できる。ここでエリザベートと出会い、婚約式が行われたため、エリザベートファンならぜひ立ち寄りたい

    バートイシュル

  • 毎日グラーツのどこかで開催されるオーガニックのファーマーズマーケット。近年オーストリアでも健康と環境への配慮からこうした有機栽培の食物が手に入れやすく、ここでも新鮮かつ季節の食物がほぼなんでもそろう

    グルメシティ・グラーツ

  • グラーツは歩いて散策できる規模。グラーツ大学をはじめ数々の大学があり、旧市街は世界遺産にも認定されている。ムーア川に浮かぶ近未来的な“島”など、古い町並みにモダンな建築物がちらほらと見えるのが特徴的

    活気ある学生の街

  • 人気グルメツアーではワイン専門店の付属レストランをスタートし、地元の味を提供する老舗ショップやレストランを歩いてめぐる。ガイドの説明は食べ物から歴史建造物までおよび、非常におもしろい

    グラーツのグルメツアー

  • 原材料にこだわるチョコレートメーカー、ザッターの工場はグラーツ郊外にある。300種にのぼる同社製品のほとんどを試食することができ、子どもにも大人にも大人気

    チョコレート工場で食育

  • チョコレート工場に隣接した農場にはレストランもあり、農場で獲れたものをいただける。味も良いが、なにより農場内を散策すると先ほど食べたものが育てられている様子が見られるのが楽しい

    地産地消をその場で体験

  • グラーツから車で約1時間、シュタイアーマルク州にある温泉保養地ログナー・バードブルマウ。日本の温泉とは違い、水着を着用して入る大きなプールといった趣。入ったあとは肌がかなりしっとりなめらかになる

    ログナー・バードブルマウ

  • ログナー・バートブルマウのレストランでは料理を作っているところが見学できる。シェフにレシピを聞くのも思いのままで、料理ができていくにつれいい香りが広がるところも家庭的で楽しいひとときだ。オープンキッチンは要予約

    ログナー・バートブルマウのキッチン

  • 自然の地形を壊さないようつくられたリゾートはオーストリアの建築家フリーデンスライヒ・フンデルトヴァッサー氏による設計。地産地消にこだわっている

    ログナー・バートブルマウ