バンコク、アユタヤ、主要観光地の今の様子を写真でレポート

  • 2011年12月13日

(バンコク発:本誌 山田紀子) 大洪水に見舞われたタイのバンコクとアユタヤだが、現在は観光ができる状況になっている。バンコクでは本来の数には及ばないものの観光客の姿も多く見られた。アユタヤはバンコクほど観光客が戻っていないが、現在は一部を除き、観光が可能な状態だ。観光で目に触れる限りでは、通常の生活が営まれているように見える。タイ国政府観光庁(TAT)では洪水後のリカバリーを目的に、世界規模のメガFAMを実施。日本からも東京、大阪、福岡から68名が視察に訪れた。ベストシーズンであり、快適に観光ができるこの時期の送客を、一日も早く戻していきたい。

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  • バンコクのエメラルド寺院。チャオプラヤー川沿いだが洪水後も観光が可能。観光客は多いが、現地ガイドによると通常の半数以下だという。現在はバンコクのベストシーズンで、本来なら1日1万人以上が訪れる

    エメラルド寺院

  • 王宮も洪水によるクローズはなかったが、観光で訪れない一部広場では浸水があったという。通常歩くエリアでは、その影響はまったく見られない

    王宮

  • 王宮前の道路。車も人も往来は通常通り。支障はない

    王宮前道路

  • 暁の寺院も現在、通常通りの観光が可能。洪水後は浸水があったというが、きれいに清掃されており、観光部分での影響は見られない

    暁の寺院

  • 暁の寺院の仏塔テラスから見た、チャオプラヤー川の様子。水位が落ち着き、船が航行している

    チャオプラヤー川の川沿い

  • 暁の寺院への渡し舟の通路。洪水時は足の付け根ほど水があがり、通路の高さを上げて浸水に備えた。現在は水はなく、きれいに清掃されている

    渡し舟への通路

  • 人々の生活も日常どおり。活気が感じられる

    バンコク市街

  • 週末のみ開催するチャトゥチャック市場は、1万以上の店が並ぶバンコク最大の市場。北部にあり、洪水後は浸水があってクローズとなったが、現在は水がはけ、通常通りに営業

    チャトゥチャック市場

  • チャオプラヤー川のディナークルーズも運航を再開。予約に応じて運航しており、約150名が乗船が可能。今回利用したクルーズ「グランドパール号」は2隻あり、当日は2隻とも運航されていた

    チャオプラヤー川ディナークルーズ

  • バンコクからアユタヤへの道中では、ドンムアン空港や多くメディアが洪水被害の様子を放映した工業エリア(写真はナワナーコン工業地帯)の脇を通る。ほとんど水が引いているが、水が残る場所もある。その多くが田んぼ。アユタヤ周辺は米の産地でもある

    バンコクからアユタヤへ

  • アユタヤのワット・プラシーサンペット。洪水時はこの一帯は1メートル以上の浸水があったというが、現在は地面も乾燥している

    ワット・プラシーサンペット

  • タイ最大のブロンズ製の仏像を安置したウィハーン・プラモンコンボピット。バンコクに比べると、アユタヤの観光客は国籍を問わず少ない

    ウィハーン・プラモンコンボピット

  • ワット・プラシーサンペットへ続く道沿いに並ぶ屋台もオープンしている。スナックやみやげ物などが売られている

    屋台

  • 遺跡を見ながらのエレファント・ライドはアユタヤならでは。訪問日は晴天だが通常よりも湿度が低く、快適。ベストシーズンのタイの観光を体感した

    エレファント・ライド

  • チャオプラヤー川沿いの日本人街は被災の跡が残る。視察中はボランティアで日本人街の清掃を実施。日本庭園に溜まった泥から玉砂利をかき出す。日本人街は入場可能だが、まだ清掃が必要な状況となっている

    日本人街

  • 市街の道路沿いは清掃されているところが多いが、一部、写真の電話ボックスのように洪水の後が目に見える場所もある

    アユタヤ市街

  • タイレストラン「バーン・マイ・リム・ナーム・レストラン」。洪水時はテラス席の上まで川の水が上がり、浸水したという。アユタヤは川に囲まれ、水路が発達。もともと雨の多い時期には水位が上がることもあるという

    川沿いのレストラン

  • アユタヤでは毎年、世界遺産祭りを開催している。今年は世界遺産登録20周年。視察時は祭りの開催中で、多くの市民でにぎわっていた

    アユタヤ世界遺産祭り