和華蘭(日本・中国・オランダ)が溶け合う独自の文化が醸成されてきた長崎の地。稲佐山と港を見晴らす南山手に、国の伝統的建造物群保存地区である街のアイコン旧マリア園が生まれ変わり「ホテルインディゴ長崎グラバーストリート」(66室)として2024年12月13日に開業した。
コンセプトは「時空を旅する 和・華・蘭ラビリンス」。明治時代に建てられた赤煉瓦の洋館の造りを保存・復元し、内部はモダンな中に、異国情緒ある長崎らしいモチーフを使ったインテリアだ。元聖堂を生かしたメインダイニングは、リブ・ヴォールト天井とステンドグラスがなんとも美しい。長崎の食材をふんだんに用い、異文化の交わるイノベーティブな料理を提供する。全10タイプの部屋の中には斜め天井にアーチ窓のある部屋やプライベートガーデンを備えた部屋もり、非日常な空間での滞在そのものを楽しめる。
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重要文化財「旧グラバー住宅」や国宝「大浦天主堂」はすぐ近く。国選定重要伝統的建造物群保護地区内にある。新地中華街から車で約5分。
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大浦天主堂から寄贈された大天使ミカエルの像は、その時代を象徴するように草履を履いている。この像が窓の外に見える客室もある。
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長崎の出島や長崎さらさをモチーフに用いたフロアがモダンな中に異国情緒を感じさせるフロント。
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客室フロアの廊下は南山手の石畳やレンガを思わせるようなモチーフが描かれている。
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和華蘭ベイビュースイート、61㎡。斜め天井や長崎湾を望む白いアーチ窓がロマンチックな非日常の滞在を楽しめる部屋。2名1室111,660円〜(税・サ込)
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人造大理石のツインベイシンのあるバスルーム。バスタオルやバスローブも上質でこだわりを感じる。
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ホテルインディゴが採用するのはオーストラリアの自然派スキンケアメーカー「バイオロジー」。長崎県の猫の79%を占めるという尾曲り猫のモチーフの袋にアメニティをまとめて。
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ゆっくりできるバスタブ、真鍮色のレインシャワーやハンドシャワーを備えたバスルーム。
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プレミアムツインテラス付 本館、37㎡。眺めのよいプライベートテラスで思い思いに過ごせる。2名1室58,300円〜(税・サ込)
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角が取られたベイシン台や必ず置かれている化粧ミラーなど、細かい配慮がうかがえる。
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屏風絵のようなベッドヘッドは本館がホテルから見た山、北館では海が描かれている。
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旧マリア園の建物を活かした本館は、赤煉瓦の外壁、白いアーチ型の窓やバルコニーの洋館そのもの。
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本館のスタンダードキングの客室のうち1室は、大天使ミカエルの立つ窓を望む部屋も。
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プレミアムツイン北館、37㎡。新築になる北館は、稲佐山と長崎湾が目の前という眺望。
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北館は、インテリアテイストを本館と変えて紺を基調に海を描いたベッドヘッドでシックに。
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メインダイニング「Restaurant Cathedréclat(カテドレクラ)」は、かつての聖堂。ステンドグラスの光の入り具合が時とともに変わる。
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メインダイニングの美しい空間を見下ろすように、個室も設けられている。
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ディナーのシグニチャーコースから「長崎和牛のパイ包み焼き 赤ワインソース 五香粉の香り」。 五香粉がエキゾチックな風味。
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朝食は、サラダやシリアルのセミビュッフェ、オムレツステーションと和洋のメインが選択式。角煮オムレツ、和食ではハトシロールやかんころ餅も。
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ホテルインディゴ長崎グラバーストリートの総支配人丹羽秀之氏は「南山手のシンボルが長崎の歴史を感じるホテルとして生まれ変わり、未来につながる存在になればと思います」と語る。