クラブツーリズムが緊急会見で謝罪、岡山でのバス横転事故受け

  • 2024年12月9日

 12月9日午前に岡山県真庭市で発生した観光バスの横転事故について、ツアーを企画したクラブツーリズムとバスを運行していた防長観光バスが9日夕方に揃って会見を開いた。

会見に出席したクラブツーリズムの酒井博社長

 事故は真庭市蒜山上徳山の一般道で発生したもの。クラブツーリズム首都圏第1国内旅行センターが企画した「安芸の宮島・足立美術館・湯郷温泉出雲大社・厳島神社両参り 山陰山陽ゴールデンルート」ツアーの最中で、事故当時は湯郷温泉から足立美術館に向かって走行していた。乗客と乗員は計45名で、参加者は50代~70代だった。11名が病院に運ばれ、2名が骨折、9名が軽傷を負った。

 事故の詳細等は現在捜査が進められているが、防長観光バスの親会社である防長交通の東田成民社長の説明によると、米子自動車道走行時に蒜山ICから先が事故による通行止めをしていたことから、ICを降り一般道を迂回。その際に、後輪がスリップしたことで道路脇の畑に横転した。事故当時の速度はおよそ25km/hと速くはなかったものの、迂回路は当初想定していたルートと異なっており、誤って進入したと考えられるという。

防長交通の東田成民社長

 クラブツーリズム酒井博社長によると、同ツアーは2024年度で約3500名が参加しており、防長観光バスの安全確認が取れるまでは別のバス会社にて催行を続ける方針。

 同社の企画ツアーを巡っては、今年10月にもトルコでバスの横転事故が発生したばかり。トルコでの事故を受け同社は、国内外で再点検を行い安全対策を講じているところだった。

 酒井社長は会見で、「事故が再び発生したことは痛恨の極み」、「旅行会社として、出発されて帰着まで無事に安全にお連れすることが責務ですので、それが叶わなかったということは本当に申し訳なく思っております」などと謝罪した。

会見の様子