旅行業の倒産、5月はコロナ関連倒産で2件、先行き不透明な状況続く-TSR調査
東京商工リサーチ(TSR)よると5月の旅行業の倒産は2件で負債総額は6億7500万円だった。いずれも新型コロナウイルス関連倒産で、形態別では破産と取引停止処分が各1件。
6月1日より入国者上限を2万人に引き上げインバウンド需要にも復調の兆しが見える一方、雇用調整助成金の特例措置の縮小などもあり先行きは不透明な状況が続くとしている。
アイ・ティ・エスはヨーロッパ旅行を主力にピーク時の2007年7月期には売上58億8100万円をあげていた。リーマン・ショックなどの影響で一時期は売上40億円台だったが2013年7月期以降は売上50億円台で推移。
しかし新型コロナウイルスの影響により2020年7月期には売上22億8500万円まで減少。その後も海外渡航の回復が見込めないことから自力での事業継続を断念し、2020年12月に旅行事業を上場企業の子会社へ譲渡。2022年2月の株主総会の決議で解散し、東京地裁より特別精算開始の決定を受けた。負債額は6億2500万円。
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