【コラム】年間ランキングと総括

 27日月曜日の日刊が今年最後の配信となります。1年間ご愛読頂き、ありがとうございました。

年間ランキング
※2ページ目に年間の上位30記事を掲載しております。

 今年皆さんに最も読まれた記事はコロナに翻弄された観光産業を投影するかのように、「厳しい現状を伝える内容」と「将来への希望を伝える内容」に大別されます。

 もう一つの特徴として、インタビューやコラムに関しては取材対象や執筆者が「若手」の記事が複数ランキング入りしていることで、これは若手の読者及び若手の気持ちを知りたい方が増えたことによるものと理解しており、とても喜ばしいことと思っています。

 一方、観光産業内の不祥事が報道される度に、該当する会社の過去記事のPVが異常に伸びたことには忸怩たる思いを禁じえません。

 因みに、ランキング外で私が是非読んで頂きたい記事はこちらです。
「観光は社会の健全性の維持に欠かせない産業」新聞広告に込めた自負-岩崎産業代表取締役社長 岩崎芳太郎氏

2021年総括
※発行人としてでは無く、観光産業の一中小企業経営者として

 一言で言えば、覚悟が決まった1年となりました。

 既存事業に関しては、商品やサービスはもちろん、お客様や業務フロー等全てを見直し、今後も必要とされ且つ、適正な利益があげられるモデルに変革可能なのかを唯一の基準に、取捨を判断。その判断には配慮等の言葉でごまかしてきた「逃げ」「先送り」を自分にも他の誰にも許さない。

 革新的なサービス、新たな価値を提供出来る「可能性」に対しては、内製にこだわらず、他者との協業を基本に、失敗を厭わず、全力で取り組む。最も重要なルールは関係者全員が賛成するような凡庸なモデルは対象外とする事。

 前者は今後も継続して取り組むべき既存事業の特定・変革・強化が目的で、後者は将来の中核事業を新たに生み出す事を目的とする。

 これらの実現のために、組織・ルール・評価指標等、要するに会社の文化を含めて全てを変える事が不可欠。

 2021年が小職にもたらした覚悟とは、上記のとおりです。

 来る2022年は、読者の皆さんにより有益な情報、ソリューションを提供出来るよう、全力で取り組んでまいりますので、来年もトラベルビジョンへの変わらぬご愛顧をお願い申し上げます。
皆さま、良いお年を!

次ページ >>> 年間ランキング、上位30記事

岡田直樹
㈱エフネス代表取締役社長兼トラベルビジョン発行人。27歳でエフネスの前身㈱ルゥエストを創業し、31周年にあたる今年に至る。旅行素材のホールセール、観光関連企業への決済サービス提供、緊急対応代行、業界誌トラベルビジョン運営等々、主に観光産業内のB2B事業に携わる。
㈱ティ・エス・ディ代表取締役、一般社団法人インバウンドデジタルマーケティング協議会理事、㈱ミックナイン社外取締役​