20代社員が振り返る今週のニュース ーDXとただのIT化を間違えぬよう
本コーナーも年内最終回となります。昨年からのコロナが、今年の年末にも終息していないどころか、オミクロン株とかいう新しいのまで出てくるとは……ワクチンも銀の弾丸にはなりきれず、海外旅行は事実上ほぼ解禁されぬままもうすぐ2年になろうとしています。いい加減海外に行きたいものです。
さて、今週は1位2位ともに旅行会社代表へのインタビュー記事がランクインしました。まずは1位であったIACEトラベルの西澤氏インタビューから。お話いただいているように、過去の経験を活かして経営者の方がリスクヘッジをしていても通用しないような未曾有の状況でした。そんな中、先を見据えていかに対応していくのかが、経営者の皆様の手腕が問われるところなのでしょう。
個人的にはDXのところをもう少し聞いてみたいところです。DXはなんだかバズワードのようになってしまって、色々なところで話を伺うものの、実際に聞いてみると「それってただのIT化では……」となることが多々あるので、是非具体的なところを聞けるものならば聞いてみたいものです。経済産業省でもDXは「製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること」とありますし、あくまで「変革」がなければDXにはならないわけです。紙の書類をなくして皆在宅勤務になって、資料もクラウド上で複数人が同時編集できます、なんてのは残念ながらIT化であってDXではないわけです。じゃあDXって具体的にどんなもんなんだ、という話になると思うのですが、ギターのFender社の「Fender Play」なんかが見事なDX事例ですので「ちまたでDXってよく言うけど結局なんなの」という方は年末に調べてみても面白いですよ。
続いて2位は旅工房の高山氏インタビューでした。お話ではWi-Fi関連の事業などもあくまで旅行事業の抜本的な見直しとのこと。あくまで観光産業に力を入れられるのですね。予測されている数年後の旅行業界も大変明るいものなので、予測に則った経営戦略ということなのでしょう。
これだけ旅行業界を想われている方々の記事を取り上げた後に書くのもなんですが、実は私は来年の頭頃に観光産業外に転職することになりました。とは言っても、このコラムなど一部の業務は続けるのですが。5年後10年後には、私が「観光産業に残っておけばよかった」と思うほどに明るくなっていることを祈って、本年の当コーナーを終わりにさせていただきます。皆様どうぞ良いお年を。