ヒルトン、需要回復を見据え「強気に、楽観的に」拡大、2026年までに10軒を開業
新ブランド展開、セカンダリーマーケットにも注力
具体的な日本での開発戦略についてはヒルトン日本・ミクロネシア地区開発担当副社長の藤本博久氏が説明。現在、「ヒルトン」「コンラッド」「ダブルツリー」「キュリオ」「LXR」の5つのブランドを展開しているが、今後2~3つのブランドを投入する計画をしており、主要都市に加え、富山に開業する「ダブルツリーbyヒルトン富山(2023年)」などのようなセカンダリーマーケットへの参入にも注力していくという。また藤本氏は「ヒルトンの強みのひとつの『リブランド』の機会も探っている」と述べ、拠点を継続的に拡大するための取り組みをおこなうとした。
また今後開業する4つのブランドそれぞれの特徴を説明。「LXR」は「一言で言えば唯一無二」(藤本氏)のホテルとして個性、伝統、文化などを守りながらそのホテルでしか味わえない体験を提供する。2021年9月に「ROKU KYOTO,LXR Hotel & Resorts」が開業している。
「ウォルドーフ・アステリア・ホテル&リゾーツ」の特徴はアイコニックで洗練された体験「Ture Waldorf Service」を提供するホテル。日本では「ウォルドーフ・アストリア大阪(2025年)」「ウォルドーフ・アストリア東京日本橋(2026年)」が開業を控えている。
「キャノピーbyヒルトン」はライフスタイルブランドで「デスティネーション全体を世界に発信するブランド」(藤本氏)として、料理やスイーツなどは地場の食材を使用するという。「キャノピーbyヒルトン大阪梅田(2024年)」が開業を予定している。
「ヒルトン・ガーデン・イン」は世界52ヵ国と地域で930軒以上を展開しており、洗練とリラックスを提供し、バリューを求める客に訴求していく。「ヒルトン・ガーデン・イン京都四条烏丸(2022年)」が開業予定だ。
そのほか日本国内では「ヒルトン広島(2022年)」「ヒルトン沖縄宮古島リゾート(2023年)」「ヒルトン横浜(2023年)」「ダブルツリーbyヒルトン大阪城(2024年)」「ヒルトン札幌パークホテル(2024年)」の開業を予定している。
今後のさらなる展開について藤本氏は「リゾート地も得意」だとして「主要都市、地方、リゾートと積極的に展開したい」と意欲を語った。