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伊豆・下田、観光列車とロープウェイで新たな魅力を知る

「ななつ星」のデザイナー水戸岡鋭治氏による豪華列車
地産の食材を堪能

下田東急ホテル

静岡産キャビアを使った贅沢な魚介三杯酢ゼリー南伊豆スダチドレッッシング

 モニターツアーでは2日間とも下田東急ホテルに宿泊。2日目のディナーの冒頭では下田市長の松木正一郎氏が挨拶に立ち、下田は開国の舞台となったことからも外国人に対する抵抗感が少なく、ホテルからもほど近い「和歌の浦遊歩道」はミシュラングリーンガイドで2つ星を獲得するなど、グローバルな魅力に溢れていると語った。メニューはTHE ROYAL EXPRESSでの食事を監修した加藤氏と滝本正之料理長との共同監修で、静岡産のキャビアをはじめ、南伊豆産紫穀米のリゾット、伊豆牛のローストなど、地元の食材を惜しみなく使った料理が提供された。スパークリング日本酒やワインも静岡産の葡萄で作られた品が揃う。飲用として提供された水は地下1000mの深層水で、シェフ自らが汲みに通っているという。

意見交換会

 3日目には意見交換会が開催された。参加者からは、「『移動時間を旅に変える』ことは海外の富裕層にも薦められる」、「海外旅行代わりのちょっと贅沢な国内旅行としてもよい」、「インバウンドも国により考え方が違う。コンセプトをはっきりさせて、ターゲットを絞る必要があるのではないか」、「商品に『人』が加わると魅力が増す。地元の方やクルーなど、『その人に会いに行く』ことも楽しめるツアーになるとよいのでは」などの意見が上がった。

 下田東急ホテル総支配人で本ツアーの実行委員長を務める伊庭勝彦氏は、伊豆半島には30年前には年間2000万人が宿泊していたが、東日本大震災の年には1000万人を割り、今年はコロナ禍でさらに厳しい状況にあるといい、伊豆の再生を図りたいとの思いから今回の企画を立てたと説明。天候の影響で実現できなかったが、「THE ROYAL HOUSE」でのディナーや花火も、ロープウェイの営業終了後の夜の時間に新たな楽しみをという考えからだったという。またツアーをプロデュースした東急ホテルズ セールス&マーケティング部顧問の西尾敏宏氏は、「ホテルは部屋を売るだけではなく、地元の良さを商品に加えて国内外に発信すべきときが来ている。ターゲットに合わせて伊豆の良さを積極的に伝えていきたい」と意気込みを語った。

当初「下田太鼓」の皆さんにはロープウェイ駅で出迎えていただく予定だったが、強風の影響で予定を変更し、ホテルでご披露いただいた。ツアー参加者10名と。

取材協力:下田交通ツーリズム活性化委員会、東急ホテルズ、下田東急ホテル、東急、伊豆急ホールディングス、伊豆急行、東急メディア・コミュニケーションズ