【成都現地レポート】目指すパンダ観光のブランド化も、コロナ再流行で業界に影響

  • 2021年8月17日

 2021年のゴールデンウィーク、成都は期間中の観光客数において中国の観光地3位にランクインし、1850万人の観光客を受け入れました。また、期間中の1人当たりの支出は2,600元に達し、1位にランクインしました。ゴールデンウィーク中に目覚ましい成果を上げた成都の観光市場は、繰り返されるコロナ流行を抑え、今後も前進し続けることができるでしょうか。
※この記事は8月8日の情報を基に執筆しています。
※前回の中国現地レポートはこちら

成都遠洋太古里繁華街

太古里繁華街の奥

成都ってどんな街?

 古くから「豊かな土地」として知られる成都は、四川省の首都として中国西部の商業、技術、文化、交通の中心地です。14,400平方メートルの面積を有し、1,600万人以上の人が暮らしています。四川盆地の西部に位置する成都の地理的優位性は、独特の生態環境と文化的景観を生み出しています。古代蜀文明の発祥の地であり、中国古代首都の1つである成都は、豊富な大自然の恩恵を受けています。成都には青城山、都江堰灌漑システムなどの世界遺産があり、武侯寺、三義廟博物館、都江堰など、多くの歴史的および文化的名所があります。近代化と都市化もこの古代の首都の特徴であり、天府広場や新世紀環球中心、成都国際金融センターなどの建築が近代的な役割を持っています。

 他に成都の特徴として、食べ物やパンダがあげられます。火鍋や麻婆豆腐などの四川料理は多くの人々を魅了し、ジャイアントパンダの生息地でもあるため繁殖のための成都研究基地も有名です。

 また成都は中国で4番目に住みやすい都市としても評価されています。現在228の国と地域との経済貿易関係を確立しており、85の国際姉妹都市と友好的な協力都市、17の海外大使館があります。

辛い四川料理

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