IATA、国際航空券にVOID手数料を導入、全発券数の5%超から1件につき1.45ドルを徴収
国際航空運送協会(IATA)は6月22日付で、「Excess Void Chargeの導入について(Implementation of Excess Void Charges)」と題した文書をIATA代理店向けに発出した。
2021年7月1日より各ピリオドにつき、航空会社指定のET/EMDのVOIDである「CANX」の件数が、合計5%を超えた場合に、超えたVOID1件につき1.45米ドルが請求されるというもの。
例えば、あるピリオドで全発券数が105件の場合は、無料の件数は5件(105×5%=5、5.25は小数点以下を切り捨てで5)となる。VOID件数が1~5件の場合は、手数料は徴収されない。請求はSPDR(IATA発行のADM)にてBSPを通して徴収されるという。
あるIATA代理店からは「グループの発券では手作業で入力するコードも多く、これまでは入力間違いで一旦VOIDをしていたが、これからの対応が難しくなる」や、航空券のホールセラーからは「旅行会社に対するVOIDの手数料の値上げも検討する」などの声が出ている。
尚、VOIDには2種類あり、今回のチャージの対象となるのは、航空会社指定のET/EMDのVOIDである「CANX」で、航空会社を指定せず、GDSのComputer Generated NumberのVOIDの「CANN」は対象外となる。