【ホテル総支配人リレーインタビュー】第6回 東急ホテルズ常務執行役員 渋谷・新宿地区統括総支配人 宮島芳明氏
「どんな時もお客様最優先」でチャンスは必ず訪れる
第5回のプリンスホテル武井久昌専務執行役員からバトンを渡されたのは、東急ホテルズ常務執行役員 渋谷・新宿地区統括総支配人の宮島芳明氏。現在、渋谷地区の4ホテルを統括するほか、2023年春に新宿地区に誕生する新ホテルの開業準備も指揮する。コロナ禍をサバイバルすると同時に、新ホテル誕生後の未来に繋がる道筋を切り拓く役割を担う宮島氏に、東京都心のホテルビジネスについて聞いた。(聞き手:弊社代表取締役社長兼トラベルビジョン発行人 岡田直樹)
-はじめに東急ホテルズとご自身についてのご紹介をお願いいたします。
宮島芳明氏(以下敬称略) 私が東急電鉄に入社した頃、東急グループは海外展開を志向しており、当時の五島昇社長の指揮のもと南太平洋での自然共生型のリゾート開発などに乗り出していました。グループとしても海外戦略に挑むイメージがあり、そこに惹かれて入社しました。
入社1年目に駅の仕事や車掌などを経験しましたが、正式配属以降はずっとホテル。大森東急インの宴会部門から始めハウスキーピング、レストランのキャッシャーやウェイター、宿泊予約、営業など全ポジションを担当した経験が私の強みです。そこでの先輩たちの教えが今の礎になっています。
次にエクセルホテル東急1号店の富山に販促担当副支配人として赴任。28歳から32歳の4年半に3人の総支配人に仕え多くを学びました。今も仕事のバイブルはこの3人から学んだ事柄です。いかにホテルを宿泊・食事するだけの場所から“旅行の4番打者にできるか”を日々考え取り組みました。ホテルが地域で果たすべき役割を意識したのもこの頃でした。