トラベル懇話会第44期役員

　トラベル懇話会はこのほど第43期の通常総会と理事会を実施し、次年度（2021年4月～2022年3月）の事業計画や役員体制を承認した。

　会長に再任された風の旅行社代表取締役の原優二氏は総会の冒頭で「昨年の今頃は1回目の緊急事態宣言が終わって、ビジネストラックが始まり、観光もその先に見えてくるのではないかという期待感があった」が第二波、第三波により緊急時代宣言が発令され「海外旅行を業務の柱としている旅行会社にとって非常に厳しく長い戦い」とコロナ禍の1年5ヶ月を振り返った。また雇用調整助成金が延長されたものの7月で終了することにも触れ「緊急事態宣言と雇用調整助成金がセットになってしまっている感がある。緊急事態宣言が終了しても海外・国内旅行ともにすぐには再開されない状況では大変厳しい」と述べた。

原氏

　ただワクチン接種が進んでいることは明るい材料として「夏には一般の方の接種が始まり、接種率は秋には50%、年末には70％近くになるのでは」と期待感を示した。また、ワクチンパスポートとPCR検査をセットにして、特に秋以降に国際交流や海外渡航を再開させていくよう、強い意思を持って積極的に声を上げていくとした。

　会員数については、会費を30％減額し、1月以降の退会者は例年よりも多いものの19人にとどまった。また今年度は「オンライン例会」を開催し、新しい懇話の形を模索していくという。

　新たな役員体制は以下の通り。