マレーシア、「新型コロナウイルス」に関する最新情報
マレーシアでの感染者増加の状況を踏まえ、現地時間2021年5月28日、首相府の発表により6月01日から6月14日まで「完全ロックダウン」(社会・経済部門の完全封鎖)を行う旨の声明が発出されました。
現地報道によりますとスーパーマーケットや薬局など、食料品等生活必需品の購入のための外出のみ許可される見込みです。
その他参考情報として、人口当たりの新規感染者がインドを上回るという状況について、日本の報道にも出ておりますが、新規感染者の推移としては、今年1月末に1日あたり5,700人(マレーシア全土)まで増加し、同月に第二次活動制限令(MCO2.0)を発令。その効果もあり3月末には1,000人を切るところまで減少しました。
しかし、その後再度増加に転じ、5月12日には第三次活動制限令(MCO3.0)の発令。
増加抑止に向けた規制下ではあったものの、先週は6,000~7,000人推移で収まらず、5月28日には過去最高の一日当たり8,290人(マレーシア全土)の増加となっています。
昨今の増加傾向に伴い、まずは2週間のロックダウン、その後感染者推移により、さらなる延長の可能性。減少後は、段階的に緩和を行う旨の発表となりました。
以下に、在マレーシア日本大使館のお知らせをご案内いたしますので、ご確認ください。
■ 【新型コロナウイルス】 マレーシアにおける「完全ロックダウン」の発表(2021年5月28日)
* 5月28日、マレーシア国内の感染拡大を受け、マレーシア首相府から、6月1日から14日まで
「完全ロックダウン」(社会・経済部門の完全封鎖)を行う旨の声明が発出されました。
規制(SOP)については発表され次第、改めてお知らせいたします。
* 5月28日午後、マレーシア国家安全保障会議(NSC)特別会合は、社会・経済部門の完全閉鎖
「完全ロックダウン」第1段階を6月1日から14日までの14日間全国的に実施することを決定した。
* 第1段階
NSCがリスト化する必要不可欠な経済・サービス部門を除き、すべての部門が操業を許可されない。
* 第2段階(第1段階の終了から4週間)
日々の症例を減らすことに成功した場合、第2段階の封鎖を実施する。
大規模な人の集まりを伴わず、物理的距離を遵守できる一部の経済部門の再開を許可する。
* 第3段階
第2段階が終了した後、第3段階に入る。現在施行されている活動制限令(MCO)を実施するもので、
社会的活動は許可されず、ほぼすべての経済部門は厳格なSOPと職場への出勤制限を条件に
操業が許可される。
* ただし、ある段階から次の段階へ移行する決定は、マレーシア保健省によるリスク評価に基づく。
評価は、日々の症例の変化、COVID-19患者を治療できる全国の病院の能力に基づいて行われる。
* マレーシア政府は、国内での集団免疫を生成するために、今後数週間にわたってワクチン接種の回数を
増加させる。
* 経済・社会部門の完全閉鎖を実施するという政府の決定を受けて、マレーシア財務省は国民
及び影響を受ける経済部門への支援策を説明する。(近日中に発表予定)
* 規律を保ち、COVID-19感染の連鎖を断ち切るためにSOPを常に遵守することを奨励する。
自宅にとどまることが最善である。
* マレーシア首相府の発表は、以下をご確認ください。
https://www.pmo.gov.my/2021/05/kenyataan-media-berkenaan-penutupan-penuh-sektor-sosial-dan-ekonomi-fasa-pertama/
* SOPの詳細については以下のNSCのウェブサイトをご確認ください。
https://www.mkn.gov.my/web/ms/sop-pkp/
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以上、ご注意ください。