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【広州現地レポート】ビジネスと食が盛んな港街、展示会復活が鍵

 毎春、広州のホテルは繁忙期ですが、2020年はコロナの影響を受け、様々な展示会が中止されホテル業界は大きな損失を被りました。今年に入って感染状況は徐々に落ち着き、ようやく主要な展示会が始まり、ホテル業界は大幅に回復することができました。2021年旧正月、広州全てのホテルの総売上高は2020年比1.1倍以上の35億元を超え、特に、広州の主要な商業地区における人々の流れと消費が大幅に増加しています。
※この記事は5月3日の情報を基に執筆しています。

広州ってどんな街?

 広州は中国南部で最大かつ最古の貿易港であり、2,000年以上にわたって繁栄してきた世界で唯一の主要な港でもあります。人口は1,500万人で、そのうち外国人は11万人です。 2,200年以上の歴史を持つ広州は、中国で最も経済的に発展した地域の1つであり、豊富な観光資源を抱え、多くの観光客が訪れます。また、広州の国際ビジネスと貿易は密接に関わりあっており、広州では1957年以降毎年大規模な展示会が開催され、世界中から商人が集まります。広州を訪れる国内外の観光客のうち、40%以上がビジネスやショッピングを主な目的とし、商業交流を目的としたコンベンションおよび展示会産業は、広州の重要な経済的源泉の1つです。

 広州は毎年約600の展示会を開催しており、その中でも最大規模の中国輸出入見本市は118万平方メートルの広さに210を超える国と地域から約2万5,000の出展企業と約20万の海外バイヤーが参加します。今年の1月~3月だけでも、広州国際産業オートメーション技術および機器展示会、広州国際金型展示会などを含め30以上の展示会を開催しました。特に、世界トップ100の展示会の1つである中国(広州)国際家具見本市は、ホテル事業者への需要を大いに刺激しました。広州のホテル形態は、スターホテル、バジェットホテル、アパートメントホテル、ユースホステル、留学生ホステルなど多岐にわたり、2020年時点でホテル数は1万5,007に達しています。

広州の夜景

広州の観光資源

 広州は、四川、甘粛、内モンゴルなどの独特の自然景観を持つ都市や、西安、北京、蘇州などの古代文化都市と比較して、砂漠や草原などの自然景観も、紫禁城などの歴史的景観もありません。一方で海洋資源は非常に豊富です。海岸線は中国の海岸線の3分の1以上を占める8,500キロメートルにも及びます。1,134の島があり、綺麗な浜と海水浴場があります。海外ではヨットでの旅行が一般的な日常のレジャーとなっていますが、中国国内のヨット旅行の発展はまだ始まったばかりであり、広州は中国国内でヨット旅行を楽しめる数少ない地域の1つです。釣り、ダイビング、サーフィンなどを愛する観光客にとって、広東島は多くの魅力が存在しています。美しい島々に加えて、長隆水上楽園などの水のテーマパークにも、非常に多くの観光客が訪れます。

長隆野生動物園