【ホテル総支配人リレーインタビュー】第3回 オークウッドプレミア東京総支配人 篠原純氏
コロナ禍で注目の長期滞在ビジネスに自信
第2回のエースホテル京都、飯田雄介上席支配人からバトンを渡されたのは、オークウッドプレミア東京の総支配人、篠原純氏。丸の内のホテル&サービスアパートメントとして5年前に開業して以降、好立地を生かして国内外のレジャーやビジネス需要を取り込んでいる。昨年の需要激減期にあっても、サービスアパートメントの特徴と強みを生かした施策により利益回復を主導した篠原氏に、コロナ禍における宿泊ビジネスの可能性について聞いた。(インタビュー実施日:2021年2月10日/聞き手:弊社代表取締役社長兼トラベルビジョン発行人 岡田直樹)
-まずは自己紹介からお願いいたします
篠原純氏(以下敬称略) 大学卒業後にJTBで3年間、法人営業を担当しました。その後、シャングリ・ラ・ホテルに転職しシンガポール、中国の広州と大連、台湾の台南などで12年間、セールスマーケティングに携わり、5年前に帰国。森トラスト・ホテルズ&リゾーツに入社し東京マリオットの副総支配人を務める一方で、リブランドを進めていた「ラフォーレホテルズ&リゾーツ」のクラスター・セールスの体制作りも行いました。軽井沢や琵琶湖など地方のホテルには人材が十分でなく、セールス先のエージェントも東京や大阪に集中している。ならば東京にセールス&マーケティングの専門家集団を置き、効率的な営業活動を行った方が良いという発想です。最終的には16軒を束ねるクラスター・セールス&マーケティングの部長を務めることになりました。
-オークウッドプレミア東京や、サービスアパートメントという形態についても説明してください
篠原 「オークウッド」はシンガポールのメイプルツリー・インベストメンツの完全子会社で、日本では東京に11物件、昨年10月末には横浜にも開業し計12物件を展開しています。