【地方観光地に聞く】有名観光地を目指さない-静岡県掛川市

-GoToトラベルや緊急事態宣言の影響はどうですか?

山田 一時停止になるまでは非常に助けていただきました。私は別で宿も経営しているのですが、先までずっと埋まっているような状況でした。ただ、一時停止となってからはそれ以降全てキャンセル、春先の予約は入らずにゴールデンウィークあたりが埋まり始めています。また、1月に予定していた旅行会社さんの視察なども全てキャンセル。3月に予定していたアウトドアイベントも一般募集は中止など、なかなかダメージがあります。

一面に広がる掛川の茶畑

 一方で、これはこれで良かったのかもしれないとも思っています。申し上げたとおり、我々は掛川を有名観光地にしたいわけではありません。皆が「GoToで安くなるから行ってみよう」となるのではなく、少数でもコアなファンがいる観光地を目指しています。もう少し落ち着いてから、ゆっくりしに来てくださる方が増えるように活動を行っていきます。掛川に、有名観光地のような大量の旅行者の方を迎えるキャパシティもないと思っていますし、茶畑なども住民からすれば生活・仕事の場です。あくまで地域共生ができる範囲で活動します。

-現在、観光事業としてされている活動を教えて下さい。

 農泊推進協議会をしているので、農家民泊を増やしていくための地域への働きかけをしている他、ワーケーションとして使っていただけるように、仕事が出来る環境を用意しています。また、東海道で栄えた宿場町文化と茶園を楽しむ「茶の道ロングトレイル」などを観光コンテンツとして整えいております。今流行のテントサウナを川沿いでできる施設などもあります。今は緊急事態宣言中ですが、終息後に向けて自然と人が共生する昔ながらの日本の暮らしを体験できる、新たな旅のカタチ「農泊」に興味のある方がいらっしゃれば是非ご連絡をください。

かけがわ粟ヶ岳山麓農泊推進協議会
電話番号 0537-28-0082 又は 0537-54-1464
メールアドレス kakegawa@chanosato.net