【イレギュラー運航】エアカランのヌーメア/成田線162名、ピーチの関空/福岡線99名など9件
国土交通省が発表したイレギュラー運航報によれば、12月12日にスカイマーク(BC)の下地島発神戸行きBC164便が飛行中、最大運用限界速度の表示に不具合が発生したことを示す計器表示等があったため、目的地を鹿児島空港に変更して着陸した。乗客乗員にけがはなく、同便は欠航となった。
12月13日にはピーチ・アビエーション(MM)の関空発福岡行きMM153便が、関空を離陸し上昇中、高揚力装置(スラット)に不具合が発生したことを示す計器表示があったため同空港に引き返した。乗客乗員にけがはなく、MMは機材を変更し再運航した。
同日にはジェットスター・ジャパン(GK)の成田発大分行きGK607便が、成田空港を離陸し上昇中、副操縦士席側のピトー管(対気速度を計測する装置)の防氷装置に不具合が発生したことを示す計器表示があったため、同空港に引き返した。乗客乗員にけがはなく、GKは機材を変更し再運航した。
12月14日にはANAウイングス(EH)の鹿児島発伊丹行きEH548便が、飛行中に3つある油圧系統のうちの1つに不具合が発生したことを示すライトが点灯したため、緊急事態を宣言した上で目的地の伊丹空港に着陸した。乗客乗員にけがはなかった。
12月16日には同じくEHの伊丹発青森行きEH1853便が、飛行中にプロペラの除氷系統に不具合が発生したことを示すライトが点灯したため、目的地を新千歳空港に変更して着陸した。乗客乗員にけがはなく、同便は欠航となった。
12月18日にはエア・カレドニア・インターナショナル航空(SB)のヌーメア発成田行きSB800便が、成田空港に向けて進入中、高揚力装置(フラップ)に不具合が発生したことを示す計器表示があったため着陸をやり直し、緊急事態を宣言した上で同空港に着陸した。乗客乗員にけがはなかった。
12月21日にはEHの伊丹発新潟行きEH1659便が、飛行中に3つある油圧系統のうち1つの作動油量が低下したことを示す計器表示があったため、伊丹空港に引き返した。乗客乗員にけがはなく、EHは機材を変更して再運航した。
同日にはフジドリームエアラインズ(JH)の名古屋小牧発青森行きJH363便が、青森空港に進入中に操縦系統の一部(ピッチトリム)の位置を示す計器表示に不具合が発生したため、名古屋小牧空港に引き返した。乗客乗員にけがはなく、同便は欠航となった。
12月22日には琉球エアーコミューター(RAC)の那覇発新石垣行きRAC705便が、飛行中に機長席側の操縦室窓にひび割れが発生したため那覇空港に引き返した。乗客乗員にけがはなく、RACは機材を変更して再運航した。
それぞれの詳細は以下の通り。
※イレギュラー運航:航空機のシステムの一部に不具合が発生した場合などに、乗員がマニュアルに従い措置した上で、万全を期して出発地に引き返す、目的地を変更するなどの対応をおこなった結果、予定が変更されるもの。一般的には直ちに運航の安全に影響を及ぼすような異常事態ではない。
日時 | 便名 | 出発空港 | 到着空港 | 乗客数 | 機材 |
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12月12日 | BC164便 | SHI | UKB | 74名 | B737-800 |
12月13日 | MM153便 | KIX | FUK | 99名 | A320-214 |
12月13日 | GK607便 | NRT | OIT | 82名 | A320-232 |
12月14日 | EH548便 | KOJ | ITM | 50名 | DHC-8-402 |
12月16日 | EH1853便 | ITM | AOJ | 13名 | DHC-8-402 |
12月18日 | SB800便 | NOU | NRT | 162名 | A330-941 |
12月21日 | EH1659便 | ITM | KIJ | 73名 | DHC-8-402 |
12月21日 | JH363便 | NKM | AOJ | 61名 | ERJ170-200STD |
12月22日 | RAC705便 | OKA | ISG | 21名 | DHC-8-402 |