ハワイの治安悪化とテレワークー 20代社員が振り返る今週のニュース

 今週は、ハワイで居酒屋を営んでいる河野氏のインタビューが圧倒的な人気でした。ハワイが日本人にとって、どれだけ重要なディスティネーションなのかをよく示す結果です。ハワイに関する記事は、無条件にPVが高い傾向があります。このインタビュー記事も、飲食店の方に対するインタビューは旅行業界の記事なのか? と編集部内で少し議論もありましたが、少なくとも旅行業界に従事する方に有益であるはずだということで掲載になりました。
 高PVは喜ばしいことですが、内容はかなりショッキングでした。経済状況の悪化はもちろんあるものだと想像していましたが、そこまで治安が悪くなっているとは……。海外のディスティネーションの中では治安がかなりいいハワイですらそんな状況なら、他の地域はどうなっているのか。最近はコロナに関してとしてワクチンに関するニュースがよく流れますが、ワクチンが一般的に普及しても景気や治安が戻るわけではないでしょうし、今後が不安になる記事でした。

 GDS座談会の後編は、コスト削減・NDC・航空需要の戻りに関する3つが主なテーマでした。私は2017年にこの業界に入ったのですが、NDCは2年目にはちらほらと耳にするようになりました。NDCに関する発表は2012年が初のようですが、それから8年が経ち、正直なところ全くもってNDCが何かを変えてくれたという認識はありません。日本の旅行会社のほとんどがNDCを使っている、なんて日がくるのはいつのことになるんでしょうか。新しい技術には是非期待したいところです。

 ところで、PVはハワイの割にはあまり伸びませんでしたが、ハワイが長期滞在テレワーカーを誘致しています。ワーケーションは観光業界としては推進していきたいジャンルだと思うのですが、日本の企業文化を考えるとなかなか難しそうです。弊社はテレワークをベースとした勤務形態に変わったので、週1回くらいしか出社しないと他社の友人に話すと羨ましがられます。中には電話を受ける必要があるから在宅できないと言われる会社なんかもあるそうで、Amazon connectなんかのツールを使うというアイデアはそもそも端から頭にないようです。そういう話を聞くと残念ながら、ワーケーションやリモートワークが一般的になるのはまだまだ先になりそうだなあと感じます。是非ともワーケーションには早いとこ普及してもらいたいところですが、もしかしたらコロナが落ち着いたあとはテレワークの会社なんてほとんどない、なんてことになってる気もしますね。