ウィズコロナの現地レポート、アメリカ西部編-世界の「今」を駐在員の視点から
写真提供:Trans Orbit USA
※8月31日~9月2日(現地時間)時点の情報です。
アメリカ西部に位置するカリフォルニア州サンフランシスコ・ロサンゼルス、ネバダ州ラスベガスの3都市の現状をレポート致します。まず初めに、アメリカへの入国制限、国内の移動制限、カリフォルニア州・ネバダ州の経済再開プランについてまとめましたので、下記ご参照ください。
アメリカ入国制限について9月2日現在、米国疾病予防管理センター(CDC)は日本を感染症危険情報レベル3(渡航中止勧告)に指定しています。米国政府はもし日本から米国へ入国する場合は入国後ホテル等にて14日間自己隔離、体温モニタリング、公共交通機関およびタクシーの使用を控えること等を要請しております。その他、直近14日以内に中国、イラン、シェンゲン協定国26か国、英国、アイルランド、ブラジルに渡航歴のある永住者以外の外国人は入国不可。
移動制限についてNY州含む東部近隣3州の様な州内外からの移動制限は、カリフォルニア州・ネバダ州では取られておりませんが、州全体にわたり感染防止策を呼び掛けております。
カリフォルニア州の経済再開プランの現状についてカリフォルニア州より8月28日に新たな指針を発表致しました。4段階の指針となり、各カウンティ(郡)はその指針に基づき経済活動を再開していますが、サンフランシスコはTier2 (赤色、Substantial かなり蔓延)、ロサンゼルス郡はTier1(紫色、Widespread 広く蔓延)に位置しております。(9月2日時点)
ネバダ州の経済再開プランの現状についてネバダ州の指針は、回復ロードマップと呼ばれる4段階構成となっており、現在はそのロードマップのフェーズ2に位置しております。(9月2日時点)
以下より各都市の状況・詳細をそれぞれレポートさせていただきます。
1.サンフランシスコ
カリフォルニア州の新しい指針のもと、サンフランシスコは9月1日現在、Tier2に指定されていますが、サンフランシスコ市は指針より更に厳しく、慎重にビジネスの再開を進めています。未だ屋内施設(美術館,博物館など)は閉鎖、レストランでの店内飲食の再開は未定の状況となっております。
・アルカトラズ島:8/17再開
フェリー運航1日5本、1フェリー150名まで。フェリー乗り場では、検温及びヘルスチェックあり。ツアー中はマスク着用必須。島内は屋内立ち入り禁止の為、ツアーの目玉であるセルハウスツアーは中止、屋外のみの見学
・ゴールデンゲートブリッジ:駐車場は平日(月―金曜)のみオープン。ウェルカムセンターは閉鎖
・フィッシャーマンズワーフ:ピア39オープン
マスク着用必須、レストランは屋外飲食のみ
・博物館は閉鎖中(9月1日時点)※9月中旬の再開予定。
・War Memorial and Performing Arts:年内の公演中止。クリスマス時期恒例の“くるみ割り人形”も中止。
・ナパワイナリー:屋外のみでの試飲サービスにてオープン。
各観光地、週末はローカルや近隣からの観光客で少し賑わいがありますが、平日は閑散とした雰囲気です。
街の様子&公共交通機関
日本とのフライト&サンフランシスコ国際空港の様子
ショッピングセンターはクローズしていますが、路面店はマスク着用必須、人数制限のもとオープンしています。レストランはテイクアウト又はパティオでの屋外飲食のみでの営業再開。その為、パティオや駐車場がないレストランは歩道にテーブルを設置し営業している店舗もありますが、多くのレストランはテイクアウトのみかクローズしたままです。市内のSF Muniバスは、電車タイプのMetroがバスにて代替し、バスが通常どおり運行しています。ケーブルカーは4月以降運休したまま。再運行の日時は未定です。空港からサンフランシスコ市内への移動手段でもあるBARTは、時短(最終9pm)にて運行。公共交通機関は、いずれも乗車の際マスク着用が必須となっています。
日本路線は、現在ユナイテッド航空が成田線を毎日運航、ANAが成田線を週3日、JALが成田線を週4日運航しています。9月以降各航空会社、国内線、国際線を順次運航再開していますが、各ターミナル内はまだ閑散としています。空港内フードコートなどはオープンしていますが、免税店は閉店のままです。