日本政府観光局（JNTO）によると、今年5月の訪日外国人旅行者数（推計値）は前年比99.9％減の1700人となった。新型コロナウイルスの感染拡大により、航空各社が大幅な運休・減便を実施したこと、多くの国・地域において海外渡航制限や外出禁止などの措置が取られたこと、日本においても検疫強化や査証無効化などの措置が取られたことなどによるもの。訪日の理由はもともと就労や留学などで日本に長期滞在している人の再入国が中心と見られるという。

　単月の訪日客数としては1964年の調査開始以来、初めて1万人を下回った前月からさらに減少し、下げ幅は過去最大の落ち込みを更新した前月に続く2ヶ月連続の99.9％減となった。減少は8ヶ月連続で、9割超の減少は3ヶ月連続。市場別では、主要22市場のすべてが99.8％以上の減少を記録した。