観光庁、さらなるコロナ対応指針策定へ、海外旅行も意識
観光庁長官の田端浩氏は5月20日に開催した業界誌会見で、14日に観光関連の各業界が新型コロナウイルス感染症対策のためのガイドラインを公表したことについて述べた上で、今後は医療専門家などの知見をもとに、旅行やツアー時の各場面に応じたより詳細かつ具体的なガイドラインを策定する考えを明らかにした。事業者だけでなく一般の旅行者にも向けて発信することを考え、海外旅行や訪日旅行も意識したガイドラインとして策定するという。策定のための期間については「1、2ヶ月は必要では」との見方を示した。
そのほか、この日の会見で田端氏は、今後は新型コロナウイルスの拡大により新たな生活や勤務の様式が求められることについて語った上で、旅行については「スタイルを変えることができるビッグチャンスでは」とコメント。テレワークの普及などにより皆が同じ日や時期に休んで旅行する従来のあり方から脱却し、平日の旅行などが促進されることで、旅行業界の長年の課題である需要の平準化が進むことに期待した。