アイスランド、フェロー諸島、グリーンランド、「新型コロナウイルス」の影響について‐続報 (4/12の状況)
全世界的に感染が拡大している「新型コロナウイルス」に関するアイスランド、フェロー諸島及びグリーンランドの状況をお知らせいたします。
■ アイスランドの状況
アイスランド国内の感染者は現地時間昨日2020年4月12日時点で812名、39名が国立大学病院に入院中で、残りの773名が自宅隔離で療養中です。
また、2,861名が自宅隔離で検疫下にあります。死亡者数は計8名です。
回復した人は841名で、全人口の10%が検査済みです。6日続けて現在の感染者数が前日を下回り、また日々の新たな感染者数よりも回復者数が上回り始めています。
赤十字のヘルプラインでメンタルサポートが受けられますが、良い食事、適度な運動、十分な睡眠をとることが推奨されています。
レイキャビク市は8,500万アイスランドクローナ(ISK)を投じ、COVID19の影響で住居確保が難しくなった市民に対し、4ヵ月をメドに住居を提供する予定です。
市民の行動のガイドラインを周知したことに関し、カトリン首相は以下の見解を述べています。
「ルールを強要するのではなく、市民がガイドラインを守ってくれることを信じているという意味だ。アイスランドは軍国主義も軍隊も馴染みが無く、強要ではなく協力を求める。」
アイスランド航空は便数を減らし、ロンドン、ストックホルム、ボストンの3路線を運航しております。
なお、入国制限に変更は無く、外出禁止令も出ておりません。
■ フェロー諸島の状況
現在の感染者は27名、入院者は0名です。全員が自宅隔離で療養中です。
また、125名が検疫下にあり、自宅にて経過観察中です。死亡者数は累計で0名です。
市民5,000名に対するアンケートの結果、イースター休暇は政府のアドバイスに従い、人混みを避け家族と過ごすという声が全体の60%を占めました。
アトランティック航空は、4月12日のヴォーアル空港~コペンハーゲン空港間を含めた計10便の運航をキャンセルしております。
なお、現在も入国後14日間検疫下の経過観察が継続されております。
■ グリーンランド
昨日同様 現在の感染者は0名で、これまでの死亡者も0名です。
新たに40名が検査結果を待っております。
Air Greenlandの国際線・国内線の運休が5月01日までとなり、この間、グリーンランドへの入国は不可となります。
1999年当時18歳だったグリ-ンランド人の書いた「2020年」という小説が、現在のCOVID19で混乱した世界の状況を言い当てていることから、話題になっています。
なお、羽田からコペンハーゲンまで運航するスカンジナビア航空便の運航の詳細や乗り継ぎの可否については、スカンジナビア航空、または駐日デンマーク大使館にて最新情報をご確認ください。
以上、ご注意ください。