JATA、外航各社に払戻早期化を要望-オートリファンド停止受け
JATAはこのほど、在日航空会社代表者協議会(BOAR)に対し「国際航空券払い戻し返金早期化について」と題した要望書を提出した。今般の新型コロナウイルスの感染拡大により旅行のキャンセルに伴う国際線航空券の払い戻しが急増するなか、一部の外国系航空会社がGDS経由のオートリファンド機能を停止したことで、返金遅延が生じていることを受けたもので、提出は4月3日付。
外国系航空会社によるオートリファンド停止については、JATAの3月26日の定例記者会見で理事・事務局長の越智良典氏が「旅行会社が立て替える必要はない」と述べた一方、「お客様の不便さについては伝えなくてはいけない」とも語っていたところ。JATAとしての見解については追って示すこととしていた(関連記事)。
JATAは今回の要望において「お客様の払戻要請に迅速に対応するのは旅行会社の努め」と述べた上で、一部の航空会社による突然の払戻手続きの変更により速やかな返金ができなくなった結果、「お客様にご不便・ご迷惑をお掛けする結果となり、説得できる明確な説明もできず対応に苦慮している」と現状を説明。航空業界の苦境に理解を示しながらも「早期の返金を求めるお客様の要請を、旅行業界としては第一義的に捉えるべき」と強調している。
また、文末では「コロナウイルス終息後のマーケットでの反転攻勢に備えて、当該問題のような後ろ向きの事案はできるだけ早く解決されているべき」と述べ、航空各社に協力を求めた。