広島第2種の愛トラベルが破産、負債約3億円
東京商工リサーチ(TSR)によると、広島県広島市の第2種旅行業者「愛トラベル」が3月10日、広島地裁に破産を申し立てた。負債総額は債権者約1100名に対して約3億円。そのうち、旅行料金を事前に支払済みの債権者は約1000名で負債は3000万円強。
同社は1998年6月に営業を開始しバスツアーに特化して事業を展開してきており、ピーク時には約20億円を計上した。しかし2010年9月に業容を縮小して2011年5月期には業績が大幅に落ち込み、以降は低迷が続いていた。2015年からは自社所有バスの運行などにより業績改善に取り組んだものの、「平成30年7月豪雨」や「新型コロナウイルス」感染拡大の影響でキャンセルが相次ぎ、事業継続を断念したという。
同社が入会していた全国旅行業協会(ANTA)はこれを受けて、3月11日に弁済業務保証金制度の認証申出に関する案内を開始している。弁済限度額は1100万円。