ANA・JAL、年末年始国際線は旅客数5%増、利用率には開き
全日空(NH)と日本航空(JL)の2019年度年末年始期間(2019年12月27日~2020年1月5日)の国際線利用実績で、2社合計の旅客数は前年比4.6%増の60万1323人と前年を上回った。ただし、座席数も7.7%増の70万1577席と増やしたため、利用率は2.6ポイント減の85.7%となった。
会社別で見ると、NHは旅客数が8.2%増の32万3439人と1割近く増えた一方、座席数も12.4%増の38万9520席と2桁増となっており、利用率は3.2ポイント減の83.0%となった。これに対してJLは、旅客数は0.7%増の27万7884人とほぼ前年並みであったが、座席数を2.4%増の31万2057席に留めていたため利用率は1.4ポイント減の89.0%に踏みとどまった。
方面別では、NHの旅客数は中国が5.3%減と前年を下回ったものの、その他は好調。利用率は北米が3.8ポイント増となった以外は前年を下回っており、特に中国は10.7ポイント減の72.5%となった。ホノルル線は4.3ポイント減ながら91.4%と高い水準を保った。
JLも中国線は苦戦し、旅客数が3.4%減、利用率が9.8ポイント減の76.7%。またハワイは座席数が14.5%減、旅客数が20.3%減となっており競争激化の影響が伺える。関係の改善が期待される韓国の旅客数は12.2%増と2桁増を記録した。利用率は発表している9方面のうち6方面で90%を超えた。