東南アジア最強のOTAはこう考えている-Traveloka副社長に聞く
決済やマーケティングの“イノベーション”で世界へ
めざすは「旅行とライフスタイル」の代名詞
サフェンソン 日本は人々もライフスタイルもテクノロジーも非常にユニークな国で、東南アジアの人々にとっては人気の旅行先の1つとなっている。14年には、IC旅券を持つインドネシア人の15日間以内の滞在についてはビザの取得を免除されるようになったので、訪日旅行者数は好調に増加している。我々は豊富な品揃えに加えて、最近ではJR西日本と公式パートナー契約を締結して「ジャパン・レール・パス」を提供できるアドバンテージを得たので、ユーザーが日本旅行を計画する際には大きなサポートをできていると思う。
サフェンソン 将来的に東南アジアの域外へと事業を拡大するにあたって、やはり日本や韓国、オーストラリアなどは魅力的な市場となる。しかし、既存の商品がこれらの市場にフィットするか否かについては、しっかりと市場の動向などを分析しなくてはならない。我々は通常、支社を置く国にはサービスをローカライズするためのカスタマーサービス部門を置くので、新たな市場への進出を決定する際には、注意深く評価をする必要が生じるだろう。
サフェンソン 日本のような国にとって、東南アジアは重要な観光市場の1つとなっている。関係性をより強化するために、我々は常にさまざまな方法を考えている、といったところだ。
サフェンソン 定量的な目標については開示していないが、定性的な目標としては、とにかくユーザーにベストなサービスと体験を提供したい。そのためには、初めてTravelokaを介して旅行を予約したユーザーが、次の旅行を予約するまでの連続性のプロセスを学ぶことがカギになる。
そして、そこから生まれたさらなるイノベーションと新たなプロダクトを、ユーザーに周知していくことも重要だ。最終的には東南アジアにおいて、旅行とライフスタイルの発見と予約に関する代名詞的な存在になりたいと考えている。