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成田、長距離線強化へ新インセンティブ、着陸料3年無料に

  • 2019年11月29日

 成田国際空港(NAA)は11月28日、長距離路線の新規獲得を目的とした新しい着陸料割引制度「国際線長距離ボーナス」を発表した。NAAは今年4月から着陸料の割引制度「成田ハブ化促進インセンティブ」を導入しており、この効果もあってアジアを中心とした短・中距離路線の新規就航が続いているところ。新制度では、長距離路線のネットワーク拡充をめざす。

 新制度は、従来の新規就航割引が1年目に100%、2年目に70%、3年目に40%と年ごとに割引率を引き下げていたところから、2年目の30%と3年目の60%を「国際線長距離ボーナス」として補い、3年間は着陸料を無料とする。対象は、成田からの距離が7000キロメートル以上の空港への定期便で、成田にとっての新規路線であることが条件。また、2020年1月1日から2022年3月31日までに就航することも求める。

 NAAエアライン営業部企画グループによると、空港間の距離は国際航空運送協会(IATA)の提供データに基づくもので、具体的にはインド西海岸以西の中東や欧州、北米などが含まれる。南側では、ホノルルなどは対象外だが、豪州ではブリスベン以南は対象となるという。