タイ、若者と地方に注力し日本人200万人へ-東アジア局長に聞く(1)
ツーリズムEXPOジャパンの開催に伴い来日したタイ国政府観光庁・東アジア局のティティポーン・マニーネート局長に、タイ観光の現状と今後の取り組みについて聞いた。
観光開発における環境問題に責務
世界情勢は急速に変化しています。なかでも環境変化による自然災害などへの対応を考えると、環境に対して責任感のある観光振興が必要だと思っています。タイ国の経済の多くは観光に頼っており、特に観光開発における環境問題は、真剣に取り組まなければならない責務です。
一例ですが、現在タイの大きなデパートやスーパーではプラスチックの利用を大幅に減らし、近いうちにコンビニでも同様の取り組みを行う予定です。環境問題の意識を高めるには、観光業界も環境問題に何ができうるのかを考える時期に来ています。
タイ観光発展へ意欲を語る
ティティポーン・マニーネート局長
世界中のお客様の旅行トレンドの変化は目まぐるしく、トレンドの変化を敏感に察知し、そのニーズに応えた商品を提案しなければなりません。これまでのように単に観光地を巡るだけでは取り残されてしまいます。各地方の生活文化を体験し、人と関わることがその国の魅力を知るきっかけになります。
そのためにも、現在90%がバンコクに集中している外国人観光客をチェンマイやプーケット、パタヤなどメーンの観光地周辺のエリアへいざなう必要があり、あまり知られていない魅力ある観光地の情報発信が急務です。
情報提供:トラベルニュース社