香港政観、新理事長に元CXのチェン氏-「評判を再構築」

  • 2019年11月7日

チェン氏  香港政府観光局このほど、11月1日付けで新たな理事長にデーン・チェンが就任したと発表した。今後は同局の実務に関するトップとして、ブランド開発とプロモーション活動を推進する。2007年から同職を務めていた前任のアンソニー・ラウ氏は8月をもって契約を満了し、退任したという。

 チェン氏は1986年に香港の大学を卒業後、キャセイパシフィック航空(CX)に入社し、本社や各地域で上級職を歴任。30年に渡り航空と観光に関して経験を積んだのち、前職は香港の不動産会社の恒隆地産でグループのサービスを統括するエグゼクティブディレクターを務めた。就任にあたっては「香港の観光・旅行業界が直面している状況は厳しいが、好まれる旅行先としての香港の地位を維持してくことを楽しみにしている」とコメントしている。

 同局会長のパン・ユウカイ氏はチェン氏について「豊富な知識と優れたマネジメントスキルで香港を世界にプロモーションしてくれると確信している」と期待を寄せるとともに、「機が熟した時に大規模なグローバルプロモーションを展開し、香港の評判を再構築していくだろう」と述べている。