成田、19年度上期旅客数は4%増、5年連続の記録更新
成田国際空港(NAA)によると2019年度上期(4月~9月)の国際線と国内線を合計した総旅客数(速報値)は前年比4%増の2260万7805人となり、5年連続で最高記録を更新した。旅客便の総発着回数は5%増の12万274回で、記録更新は8年連続。
旅客数のうち国際線旅客数は3%増の1862万840人で、2年連続の記録更新。このうち日本人は4%増の748万6175人で4年連続増加し、外国人は2%増の920万4223人で6年連続の記録更新となった。通過客は1%減の193万442人。方面別の出発旅客数は中国・香港・台湾線が減少した以外は増加し、欧州線は12.8%増で唯一の2桁増に。日韓関係の悪化で需要が低迷している韓国線は5.4%増となった。国内線の旅客数は10%増の398万6965人で2年ぶりの記録更新。
国際線旅客便の発着回数は3%増の9万2662回で、国内線旅客便は9%増の2万7612回。国際線の方面別発着回数はアジア線と台湾線、グアム線が減少した以外はいずれも増加した。詳細は以下の通り。
9月の総旅客数は前年並み、国際線はアジア低調で3%減
なお、9月単月の総旅客数は前年並みの369万467人で、国際線旅客数は3%減の303万1417人。このうち日本人は3%減の141万3761人、外国人は3%減の133万5536人、通過客は1%増の28万2120人だった。方面別の出発旅客数は、17.9%減の韓国線や12.7%減の香港線などアジアの全方面が減少。その他は26.7%増のグアム線を筆頭に増加した。国内線の旅客数は11%増の65万9050人で9月の記録を更新した。
旅客便の総発着回数は2%増の1万9772回で、内訳は国際線が1%増の1万5261回、国内線が7%増の4511回。国際線の方面別の発着回数は太平洋線とアジア線、台湾線が減少した以外は増加し、欧州線は2桁増となった。詳細は以下の通り。
成田 路線別輸送実績 2019年度上期
路線 | 旅客数 | 前年比(%) | 発着回数 | 前年比(%) |
---|---|---|---|---|
太平洋線 | 1,997,700 | 81,800(+4) | 17,871 | 173(+1) |
欧州線 | 913,000 | 103,900(+13) | 8,168 | 982(+14) |
アジア線(中東含む) | 2,259,900 | 19,800(+1) | 21,670 | -96(±0) |
中国線 | 1,097,500 | -700(±0) | 13,181 | 356(+3) |
韓国線 | 995,100 | 50,500(+5) | 11,986 | 1,671(+16) |
台湾線 | 728,100 | -28,800(-4) | 7,508 | -176(-2) |
香港線 | 761,900 | -4,500(-1) | 6,768 | 94(+1) |
オセアニア線 | 324,800 | 7,800(+3) | 2,994 | 35(+1) |
グアム線 | 201,400 | 7,300(+4) | 2,192 | -41(-2) |
アフリカ線 | 23,600 | 1,900(+9) | 312 | 68(+28) |
成田 路線別輸送実績 2019年9月
路線 | 旅客数 | 前年比(%) | 発着回数 | 前年比(%) |
---|---|---|---|---|
太平洋線 | 330,800 | 11,800(+4) | 2,950 | -71(-2) |
欧州線 | 149,100 | 7,100(+5) | 1,363 | 126(+10) |
アジア線 | 358,600 | -14,900(-4) | 3,589 | -24(-1) |
中国線 | 169,700 | -9,400(-5) | 2,196 | 47(+2) |
韓国線 | 133,800 | -29,100(-18) | 1,833 | 59(+3) |
台湾線 | 115,500 | -14,800(-11) | 1,255 | -63(-5) |
香港線 | 102,300 | -15,000(-13) | 1,076 | 43(+4) |
オセアニア線 | 56,100 | 1,800(+3) | 543 | 32(+6) |
グアム線 | 41,400 | 8,700(+27) | 393 | 3(+1) |
アフリカ線 | 4,700 | 300(+6) | 62 | 20(+48) |