メキシコ観光局閉鎖も孤軍奮闘-グアナファト州がセミナー

  • 2019年10月31日

マリア・テレサ・マタモロス・モンテス氏  メキシコ中部のグアナファト州は10月30日、都内でミキ・ツーリストとの共催による観光セミナーを開催した。メキシコについては今年5月に観光局が閉鎖されたが、グアナファト州は同国自治体の観光局では唯一、10月の「ツーリズムEXPOジャパン2019」にブースを出展。その後は名古屋と広島でもセミナーを開催した。

 来日した同州観光大臣のマリア・テレサ・マタモロス・モンテス氏は本誌の取材に応え、メキシコ観光局の閉鎖については「非常に悲しいことで、これまでに蓄積したノウハウやパートナーシップが失われてしまう」とコメント。その上で「日本市場は非常に重要であり、今後も旅行会社やツアーオペレーター、航空会社などのパートナーとともに戦略的なプロモーションを続ける」と意欲を示した。

 自らが務めた同州に関するプレゼンテーションでは、世界遺産の「古都グアナフアトとその銀鉱群」と「サン・ミゲルの要塞都市とヘスス・デ・ナサレノ・デ・アトトニルコの聖地」などを紹介。また、2006年以降、日本から自動車関連企業などの進出が相次ぎ、現在では州内に約2300人の日本人が暮らしていることなどを説明し、日本との結びつきも強調した。

 そのほか、中南米に関する取り組みを強化しているミキ・ツーリストからは、主催営業部デスティネーション開発課の青木亮氏が州都のグアナファトやサンミゲルデアジェンデ、レオンなどを訪れる6日間の周遊プランを提案。アエロメヒコ航空(AM)営業課長の塩月忍氏はデイリー運航中の成田/メキシコシティ線と、1日7便を運航中のメキシコシティ/グアナファト線の乗り継ぎのスムーズさなどをアピールした。