横浜八景島、台湾で水族館「Xpark」運営へ、来夏開業予定
西武ホールディングス傘下の横浜八景島(横浜市金沢区)は10月21日、 台湾桃園市にて国泰人寿保険股份有限公司(台湾台北市、国泰人寿)が進める大規模開発エリア「高速鉄路桃園駅特定区産業専用区」に建設中の水族館の名称を「Xpark」(エックスパーク)に決定したと発表した。日本国内の水族館運営事業者として初となる水族館は2020年夏に開業予定。これまでのノウハウをフル活用して、新たな水族館のスタイルを提案する。
サンゴ礁の海(仮称)。360°鮮やかなサンゴ礁の海を感じるゾーン。 まるで海の中に潜ったような体験ができる
施設コンセプト
現実と非現実が交錯する、 少し不思議な「もう一つの地球」
地球上のさまざまな場所で暮らす生きものたちの環境を、 最先端テクノロジーを駆使してリアルに再現。 気温や湿度、 匂いや音までが緻密に計算された空間に、 天井から床、 水槽にまで映像演出が施された360°圧倒的没入空間だ。ゲストはただアクリル越しに生きものを観賞するのではなく、 まるで本当にその場所に行ったかのような感覚を、 五感を使って体感できる。もちろん主役はそこで暮らす生きものたち。 環境変化に適応し進化してきた生きものたちの不思議をあらゆる角度から魅力的に引き立たせるための展示演出も特長の一つだ。
「この少し不思議な『もう一つの地球』は、 尽きることのない人間の『知ることへの欲求と喜び』を満たす、 世界でも唯一無二のエデュテインメント施設を目指す』と同社。
クラゲイリュージョン(仮称)。光と音とクラゲが織りなす幻想的で芸術的な異空間
横浜八景島が掲げる未来へのビジョン
「生きものを通じて世界に笑顔と感動を」というコーポレート・スローガン実現にむけ、 これまでの水族館運営のノウハウに革新性をプラスして、 日本のみならず世界の方々にファンにもらえるようにグローバルな展開を推進している。
桃園開発地区は、 台湾の北に位置する桃園市に大規模開発(約22万平方メートル )として国泰人寿がそのプロジェクトを進め、 エリア内にはアウトレットモール、 ホテル、 シネコン、 ビジネスオフィス等を現在も開発中だ。 アウトレットモールは2019年5月に第3期分が開業している。 水族館の開業は2020年夏を予定している。
同社は、長期ビジョンの1つである「長期的な事業基盤の確立」に基づき、 『横浜・八景島シーパラダイス』をはじめとするこれまでの水族館・遊園地経営のノウハウを生かし、 発展・成長に向けた新規事業への取組みを積極的に行っている。水族館事業に携わることで台湾との友好の架け橋となり、 台湾の将来を担う子供たちの教育にも貢献し、 共に歩むことが我々の事業としての成長へも繋がると考えている。
桃園での水族館事業の展開については、 日本国内の水族館事業社として初の本格的な海外での直営事業展開となる。
また西武グループとしても、 初の試みとなり、 今後の西武グループの海外戦略および企業価値向上へも繋げていくと考えている。
ビジョン(図)
事業概要
館 名 : 「Xpark」
所在地 : 台湾桃園市中壢区青昇段462、 462-1
規 模 : 土地面積 暫定 7,378平方メートル
建物延床面積 暫定14,817平方メートル (地上3階、 地下2階)
水 量 : 約3,000トン
開業日 : 2020年夏(予定)
運 営 : 株式会社横浜八景島
外観イメージ
西武グループと台湾の関わり方
西武グループは、 台湾との関わりも大変深く、 数々の連携を持ち、 活動している。2015年には台湾鉄路管理局と西武ホールディングスが「包括的事業連携に関する友好協定」を西武鉄道が「姉妹鉄道協定」を締結し、 大災害時の相互協力や相互の観光PR実現などの、 各種施策に取り組んでいる。また、プリンスホテルのフランチャイズ2ホテル(グロリアプリンスホテル・台北、 ナイスプリンスホテル・嘉義)や営業拠点となる台北支店、 またプロ野球球団西武ライオンズの交流など、 さまざまな事業連携を行っている。
情報提供:トラベルニュース社