主要49社、8月の国内は6.3%減、プラス企業2割のみ
観光庁が取りまとめた主要旅行会社49社による2019年8月の旅行取扱概況で、国内旅行は6.3%減の2717億656万円、海外旅行の取扱額は前年比3.4%減の2164億9141万円、外国人旅行は8.5%増の190億5734万円となり、合計は4.6%減の5072億5532万円となった。海外旅行と国内旅行の前年割れは3ヶ月連続。
取扱額が前年をわずかでも上回ったのは11社で、割合としては22.4%のみ。取扱額の上位20社のなかでは阪急交通社3社計が0.3%増となったほか、名鉄観光サービスが4.7%増、WILLERが6.3%増、西鉄旅行が4.7%増となったのみで、それ以外は日本旅行とジャルパックが0.4%減と微減に留めたものの、京王観光の28.6%減、沖縄ツーリストの20.7%減など大きく減少した企業もあった。
取扱額が1億円を超える企業で最も伸長したのは富士急トラベルで68.3%増。富士急トラベルの伸び率は49社全体でも1位に付けている。また、10億円を超える企業ではWILLERが1位となり、次いで日立トラベルビューローが5.0%増となった。
一方、外国人旅行では取扱額1位のJTB11社が22.8%増となった一方、2位の日本旅行が4.2%減となるなど明暗の分かれる結果となった。伸び率を比較すると、京王観光が昨年に3175万円であったところから32倍近く伸ばして1億87万円と大台を突破している。
なお、募集型企画旅行を見ると、国内旅行は取扱人数が9.0%減の352万8898人となったものの、取扱額は2.4%増の1169億2261万円となり、単価は12.6%増の3万3133円と2桁増。外国人旅行は人数が9.7%減の3万6117人、取扱額が23.8%減の3億3223万円となり、単価も15.6%減の9198円となった。