ビクトリア州政府観光局は9月28日、東京で「バイリンガールちか」こと吉田ちか氏を招いて『WAKE UP! in メルボルン』発売記念イベントを開催した。吉田氏は、登録者数140万人を超えるYouTubeチャンネル「バイリンガール英会話」を運営するYouTuberで、イベントには抽選で選ばれた吉田氏のファン約80名が参加したほか、イベントの様子は同チャンネルでもライブ配信された。

　吉田氏は2019年2月から4月にかけて家族とともに「ノマドファミリー」としてメルボルンに滞在し、その際の体験をもとに『WAKE UP! in メルボルン』を執筆して9月21日に発売した。ビクトリア州政府観光局日本・韓国局長の高森健司氏によると吉田氏とは元々面識があり、本の出版を知った同観光局から企画を提案し今回のイベントの実現に至ったという。

　イベントの前半では吉田氏によるトークショーを実施し、例えば「『WAKE UP! in メルボルン』を出版するきっかけは？」の問いには、「動画では伝えきれないメルボルンの魅力を、細かい部分までまとまった形で皆さんに届けたかった」と思いを語った。途中からはメルボルンで吉田氏が愛好していたカフェのバリスタShin氏も登場し、トークが繰り広げられた。

　また、トーク終了後は店内のカウンターに移動し、Shin氏によるラテアートのデモンストレーションを実施。コアラ、パンダ、ミツバチが描かれた3つのカフェラテを見た参加者は感嘆の声をあげていた。

　デモンストレーションが終わるタイミングでライブ配信も終了し、その後は吉田氏との2ショット撮影会がスタート。撮影は「カフェで一緒に過ごしている様子」をイメージしたセットで行われ、写真はカメラマンの手でGoogle Driveにアップ。参加者は専用のQRコードを読み込んでURLを取得し、画像の共有・ダウンロードができる仕組みだ。撮影会は入場時に配布された整理番号順に進み、撮影を待つ参加者は待ち時間の間、Shin氏が淹れるカフェラテや、会場となったGINZA SIX「Ironbark Grill＆Bar」の料理を楽しんでいた。

　そして、2ショット撮影が終わるとエンディングトークへ。吉田氏は、「出版イベント以外だけではなく、具体的にメルボルンの魅力を伝えるイベントを開くことはできないかと考えていた」と述べ、「ビクトリア州政府観光局様に声をかけていただき、このようにイベントが形になり本当に嬉しい」と喜びを語った。

　また、高森氏は同イベントについて、「今日のイベントでは、トークショー部分はライブ配信した。会場にお越しいただいた方以外にも、カメラの向こうでもっとたくさんの方が吉田氏のトークを楽しんでくれたことだろう。このイベントがビクトリア州のピーアールに繋がれば」と語った。