旅行業・観光業DX・IT化支援サービス

シンガポール、18年は消費も好調、斎藤工さんの功績称える

  • 2019年9月25日

(左から)タン氏、チーペイ氏、斎藤工さん、やしろ優さん  シンガポール政府観光局(STB)はこのほど、都内でピーアールイベント「Passion Made Possible」を開催した。STB副長官のチャン・チーペイ氏は挨拶において、2018年にシンガポールを訪れた日本人旅行者数が前年比5%増の約83万人に上り、直近の5年間では最も高い伸び率を示したことを改めて説明。あわせて同年の日本人の支出総額が10%増の11億シンガポールドル(約857億円)と旅行者の伸びを上回る好調ぶりだったことを伝えた。

 ちなみにこの日のイベントは、2017年から2年間に渡りシンガポールの観光大使を務めた、俳優の斎藤工さんの功績を称えるもの。イーペイ氏は「成熟市場である日本人客を引き付ける競争はグローバル化し、激化しているなか、斎藤氏がメディアを通じて果たしてきた役割は大きい」と述べた。STBによれば「メディア露出が増えたのが大きく、イベントなどには多数のマスコミが訪れ、テレビ番組の誘致もしやすかった」という。「Passion Made Possible」については今後も継続し、ブランドの浸透度を高める考え。

 斎藤工氏は映画「家族のレシピ」への出演を機に、観光大使に就任。シンガポールでの撮影後も積極的にシンガポールを訪れて情報発信に努め、現在では同国を「第2の故郷」と語っている。この日のイベントではお笑いタレントのやしろ優さんと一緒に登壇し、15年にオープンした「ナショナル・ギャラリー・シンガポール」などの魅力を紹介。「シンガポールには誰かと共有したいと思わせる魅力がある。今後も日本とシンガポールの文化が融合する瞬間に立ち会うことをめざし、恩返しをしていきたい」と語った。

 STB北アジア局長のマーカス・タン氏は斎藤さんに、斎藤さんの名を冠した新種の蘭「デンドロビウム・サイトウタクミ」を贈呈。2年間の功績に対して感謝を伝えた。