チームカナダ、冬とショルダーシーズンの新しい魅力訴求、イルミや食も
チームカナダはこのほど都内で「2019年カナダ・セミナー」を開催し、冬とショルダーシーズンの「まだ知られていないカナダ」のテーマを中心に各観光局がプレゼンテーションを実施した。
カナダ観光局は、冬のカナダの魅力を「氷と雪の銀世界」のなかでスノーシューやアイスウォーキング、犬ぞりなど、この時期ならではのアクティビティがあるとアピール。また歴史的にも多様性がある国で食や文化、エンターテイメント、スポーツ観戦、美術館など都市滞在も楽しめるとした。さらに体験型の旅行素材を紹介する「WOWエクスペリエンス・コレクションズ(WOW)」について、ケベック州から「ルミナ・ナイトウォーク」など新たに3つの観光素材が加わって合計で23となったことを案内した。
また、ブリティッシュ・コロンビア州観光局からはWOWに選ばれているクリスマスイルミネーションのうち、バンデューセン植物園や200万個のライトを使用するスタンレーパークを紹介。さらに最近人気というバンクーバー・クリスマス・マーケットも案内した。キャピラノサスペンションブリッジは冬の時期には吊橋がライトアップされ幻想的な景観になるという。
アルバータ州観光公社は、近年注目が高まっているというアイスバブルを紹介。植物由来のメタンガスが氷に閉じ込められ無数の気泡が足元に広がる自然現象で、カナディアン・ロッキーのいくつかの湖で12月から2月初旬まで見ることが可能。そのほか、カルガリーにあるスプルース・メドウズでのクリスマスイルミネーションや、WOWにも選ばれる星空鑑賞を組み合わせた都市滞在を提案した。
オンタリオ州観光局はトロントの冬のイベントを案内。ウィンターリシャスは市内約200店のレストランがリーズナブルな3つの料金設定で食事を提供するもので、毎年1月中旬から2週間ほど開催される。またナイアガラフォールズでは滝の裏をトンネルに入って見ることができるジャーニー・ビハインド・ザ・フォールズが「冬でも楽しめる」と紹介。2月以降ではメイプルシロップを作る小屋の見学できるシュガーシャックを紹介し「グループや教育旅行にも人気」とアピールした。
昨年エア・カナダ(AC)が成田/モントリオール線に就航したケベック州からは、モントリオールについて光のインスタレーションのイベントエン・ルミエールや一大クラブイベントのイグルーフェスを紹介。ケベックシティについては、定番素材の旧市街の街歩きがイルミネーションによって「まるでスノードームの中にいるよう」として、北米最古のショッピングストリートのプチシャンプラン通りなどをアピールした。
プリンス・エドワード島州は、赤毛のアンの故郷であるグリーン・ゲイブルズハウス国定史跡に、カナダの家庭的なクリスマスを組み合わせることを提案。「一つの小さな村のそれぞれの家庭で飾り付けているイルミネーションと家庭のディナーを楽しんでほしい」という。また、同州が地産地消で有名とし、酪農やシーフード、ハニーワインなどを食を重視する消費者にも適していると説明した。
そしてノースウエスト準州はイエローナイフのオーロラ鑑賞を紹介。団体客も受け入れ可能なオーロラ・ヴィレッジやオーロラ・ステーションのほか、オーロラが出ている場所へ犬ぞりなどで移動して小さな小屋で見る方法もあると紹介。FIT向けには鑑賞のための駐車場マップを用意し、ホテルのロビーなどで配布しているほか、旅行会社にもデータとして提供しているという。