KNT-CT、6月は外国人好調も海外・国内が苦戦
KNT-CTホールディングスの2019年6月の旅行取扱概況で、海外、国内、外国人の3部門を合計した総取扱額は前年比1.8%減の420億7967万円となった。外国人旅行が10.0%増の19億802万円と好調だったものの、海外旅行が1.0%減の141億5049万円、国内旅行が2.4%減の251億9661万円となった。
海外旅行を部門別で見ると、団体旅行は0.2%減の36億9188万円とほぼ横ばい。一般団体が7.1%減の31億5442万円となったものの、学生団体が75.0%増の5億3746万円と大きく伸びた。学生団体で修学旅行の取扱人数が増加したものの、一般団体では職場旅行や親睦旅行の人数が増えつつSIT型団体旅行の人数減、前年の大型団体の反動も生じた。
企画商品は1.7%減の70億5943万円で、クラブツーリズム商品が1.6%減の59億7325万円、ホリデイが1.9%減の10億8489万円などとなった。海外個人旅行は0.1%減の33億9918万円であった。
取扱人数では、クラブツーリズムはフランス、トルコ、ロシア、バルト三国、北欧が好調であった一方、中国や韓国、香港、マレーシア、タイ、北米西海岸、カナダが不調。ホリデイでは欧州が好調、アジアが堅調、ミクロネシアやオセアニアは不調となったという。
国内では、団体旅行が3.8%減の103億5980万円、企画商品が1.5%増の117億3940万円、個人旅行が11.2%減の30億9740万円。団体旅行では、一般団体が6.5%減の37億5439万円、学生団体が2.2%減の66億541万円といずれも前年割れ。一方、企画商品ではクラブツーリズム商品が2.1%増の83億2032万円、メイトが0.1%増の33億4929万円といずれも僅かながらプラス成長した。
国内の傾向としては、学生団体で修学旅行や林間学校の取扱人数が減少。一般団体は企業系コンベンションや国際会議は好調だったものの、職場旅行や親睦旅行、報奨旅行などが減少した。
企画商品の方面別動向では、クラブツーリズムは北海道(道東)、東北、東海・伊勢・南紀、京都、滋賀、九州、沖縄が堅調。メイトは東海や関西、九州、沖縄が好調であったものの、北海道や首都圏は苦戦したという。