エイチ・アイ・エス（HIS）の今年6月の海外旅行・国内旅行・外国人旅行の総取扱額は、前年比2.3％減の414億7530万円となった。HISと同社グループのオリオンツアー、クオリタ、クルーズプラネット、ジャパンホリデートラベル、ミキ・ツーリストの6社について、社内取引を相殺した上で合計したもの。

　海外旅行は0.3％増の339億7103万円で、国別では添乗員同行ツアーが好調なイタリアと、人気アニメとのタイアップツアーが始まったシンガポールが、ともに22％増と好調。方面別では「欧州・中近東・アフリカ」が6.7%増となったが、全体では微増にとどまった。

　商品別では企画旅行が7.6％増で、特に「エアー＋ホテル」が110％増と大きく伸長。添乗員付きツアーも24％増と好調だった一方、手配旅行は6.2％減と落ち込んだ。販売チャネル別では、店舗販売が5.2％減だった一方、オンライン販売は20.7％増と大きく増加した。

　国内旅行は10.0％減の38億4558万円で、九州が6％増となるなど順調に推移した方面もあったが、全体では梅雨明けの遅れや天候不順などが影響して1割減となった。外国人旅行も、欧米発の訪日客が29％増となった一方、東南アジア発が大幅に減少し、14.7%減の36億5870 万円に落ち込んだ。