マレーシア、セランゴール州観光大臣が来日、デジタルプロモを本格展開
マレーシアのセランゴール州観光局はこのほど、東京、大阪、名古屋でセミナーを開催した。昨年より日本で本格的にプロモーション活動をしており、新しい観光素材のほか、多様なターゲットのニーズにマッチしたツアー造成のための情報を紹介した。
セミナーの冒頭に挨拶したセランゴール州観光文化大臣のダド・アブドゥル・ラシド・ビン・アサリ氏は、日本市場向けのデジタルプロモーションを展開していくことを発表。具体的には公式日本語ウェブサイトやYoutubeで人気観光地を紹介するほか、FacebookやInstagramなどでフォトジェニックなスポットを紹介していくという。
セランゴール州はクアラルンプールと隣接するマレーシア最大の州で、9つの地区に分かれている。2018年の日本人訪問者数は18万3293人で、今年は25万人を目標としている。アサリ氏は「日本の旅行者の皆さまは文化的要素だけでなく、アドベンチャーや体験型の旅を楽しむ傾向があるように思う」として、エコツーリズムや自然遺産などの観光素材を紹介しセランゴールを日本市場で浸透させていきたいと意欲を示した。
セミナーは日本でのプロモーションを担当しているキャリーズの島津みちる氏が登壇。セランゴールがマレーシア観光の拠点に選ばれている理由として、電車やバスなどの公共交通機関が充実していることや、自然災害がほとんどないなどの安全性をアピール。観光素材では、昨年約2万人の日本人が訪れたというブルーモスクや、ボリビアのウユニ塩湖のように地面が鏡に見えるスカイミラーなどを紹介した。
フォトジェニックな観光地も多く、シャーアラムにあるi-cityは1年中イルミネーションが点灯しており幻想的なスポットという。また、日帰りホームステイができるセキンチャンなどは教育旅行の素材としても利用ができるとの考えで、島津氏は「クアラルンプールから日帰りができる好立地に幅の広い魅力的な観光コンテンツがあるので、今までのツアーに新しい魅力をプラスすることで出来る」と強調した。
このほか、羽田/クアラルンプールを運航しているエアアジアX(D7)について、エアアジア・ジャパンコマーシャル本部・営業部の執行華織氏は、6名以上の団体であれば利用可能な、出発28日前までを発券期限とする旅行会社向け団体運賃を案内した。