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地域活性化を活動の中心に JR旅連西日本が総会、新型列車など活用へ

 JRグループ協定旅館ホテル連盟西日本地域本部(前田健二会長=あわら温泉美松)の通常総会が5月22日、大阪市北区のホテルグランヴィア大阪で開かれた。JRと協定している意義を地域の活性化と捉えて旅連活動を推進していくことを確認した。

 はじめにあいさつした前田会長は「JR西日本と連携した取り組みで地域に寄与していきたい。旅連に参画していく意味を意識しながら様々な取り組みを進めていく」と強調した。

 JR側を代表し、JR西日本営業本部執行役員の室博営業本部長は、2018年の実績が地震や豪雨の影響はあったものの「通年では対前年を上回り鉄道収入で101%。ゴールデンウイークの利用者も対前年127%と大幅に伸びた」と報告。今後については20年のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」の舞台がJR西日本管内に点在していることから「ゆかりの地と連携する」と話した。

 さらに、北陸新幹線5周年キャンペーン、20年春から運行する新型長距離列車「銀河」、同年夏に瀬戸内海で運航をスタートする観光型高速クルーザーなどの施策を紹介。室本部長は「西日本エリアをともに盛り上げていきたい」とし、特に銀河については「地元の弁当を持ち込めるようにし、地域のための寝台列車にする」と語った。

 JRグループ旅連本部の渡邊宗男会長は、西日本地域本部の取り組みを「的を射た施策」と評価した後、旅行会社の店頭販売に言及した。「過去40、50年にわたりエージェントに在庫を入れて売ってもらってきたが、そのパターンはいつまで続くのか。旅行会社の店頭では10件のうち1件受注できればいい方という。相談料を取らないと商売にならない」とした。

 加えてJR旅連について「個々の送客よりも、いろんな仕掛けに関わり、地域の活性化のための契約という軸足をとる」とし、今後の旅連のあり方を示した。

 今年度事業では、JR西日本が今春から海外でも販売を始めたレールパスに関連し、旅連参画施設での滞在を促すインバウンド向けウェブ情報の展開などを決めた。


情報提供:トラベルニュース社