HIS、4月は海外が44%増、10連休効果で長距離好調

  • 2019年6月10日

 エイチ・アイ・エス(HIS)の今年4月の旅行取扱状況で、海外旅行と国内旅行、外国人旅行の3部門を合計した総取扱額は前年比37.1%増の538億5575万円となった。HISと同社グループのオリオンツアー、クオリタ、クルーズプラネット、ジャパンホリデートラベル、ミキ・ツーリストの6社について、社内取引を相殺した上で合計したもの。
 
 海外旅行は43.7%増の435億5912万円で、10連休となったGWが後押しして欧米豪などロング方面が好調。スペインが128%増、米国西海岸が107%増、オーストラリアが101%増とそれぞれ倍増以上となった。方面別では北米・中南米が75.3%増、オセアニア・南太平洋が73.2%、欧州・中近東・アフリカが69.0%増、アジアは46.8%増、ハワイ・ミクロネシアが23.5%増となった。

 商品別では企画旅行が49.6%増、手配旅行は47.9%増。販売チャネル別では店舗が62.6%増、オンラインが61.8%増といずれも好調だった。ロング方面が人気だったため、添乗員付きツアーが77%増と大幅に増加し、「エアー+ホテル」も193%増となったた。

 このほか、国内旅行は19.7%増の51億7444万円で、特に北海道はNHKの連続ドラマによる効果などで58%増と大きく増加。沖縄も15%増となった。外国人旅行は10.4%増の50億8220万円。桜の季節に合わせて各国からの訪日旅行者が増加し、特に欧米からの観光客は103%増となった。