タイヘイグループ、T-LIFEの旅行事業を第3の柱に-太田社長
食品関連事業などを展開するタイヘイグループのT-LIFEホールディングスは4月24日、契約する旅館やホテル、観光施設、バス事業社などからなる「T-LIFE協定連盟」の第1回総会を開催した。これまでは旅行事業の中核企業であるタビックスジャパンの協定連盟総会として実施していたが、昨年4月に同社を含む旅行会社4社を統括する持株会社としてT-LIFEホールディングスを設立したことにより(後にIAJグループの加入で8社に拡大)、新たな協定連盟に改組した上で実施した。出席者は約260名。
総会の冒頭では、タイヘイ代表取締役社長の太田健治郎氏が挨拶し、同社グループの主力である食品関連事業と印刷関連事業に加えて、旅行事業を第3の柱に成長させる方針を強調。太田氏によれば、同社グループの年商約3400億円の内訳は、主力の食品関連事業と印刷関連事業がともに1000億円強を占めるが、その他の半分近くは旅行事業が占めるという。
太田氏は、今年度の旅行事業の取扱高の目標として、500億円を掲げていることを説明。あわせて「T-LIFEホールディングスについては、非常勤ではあるが私も代表取締役に就任しており、片手間で取り組むつもりはない。これまでは食品中心の会社ではあったが、旅行事業をグループの1番の柱にするぐらいの気持ちで取り組む」と抱負を語った。
T-LIFEホールディングスの設立以前のグループ4社の旅行事業については「各社がバラバラに活動し、全体的な規模感の割には体制が強力ではなかった」と振り返り、主力のタビックスジャパンについては「ここ数年は皆様に歯がゆい思いをさせたのでは、と反省している」とコメント。その上で、2015年に元トップツアー代表取締役社長で現在はT-LIFEホールディングスとタビックスジャパンの代表取締役社長を兼務する石川邦大氏が顧問としてタイヘイグループ入りしたことを機に、旅行事業の再編を進めたことについても語った。
その後の懇親会では石川氏が登壇。「5月から始まる『令和』では、世の中の変化が技術革新によりさらに加速すると思うが、新しい時代においてもお客様に必要とされる商品やサービスを作っていきたい」と挨拶し、参加者に強力を求めた。